涙の理由 ※1 ページ31
15.5、涙の理由
sideF
今日は久々に被ったオフだったけど、朝起きたら倦怠感が酷くて…北山の優しい気遣いに甘えてゆっくりした時間を過ごすことになった。
まさか夕方まで寝こけるなんて思いもせず、楽になった身体を起こして時計を見て慌ててリビングに向かった。
ちゃんといてくれたことに安心して…、でもせっかくのオフに一緒の時間を過ごせなかったことが申し訳なくて…、たくさんのごめんねを込めて抱きついた。
優しい北山は、じゃあこれからやりたかった事しようって提案してくれて、ご飯を一緒に食べた後は並んでDVDを観た。
チラリと横目で盗み見ると真剣な表情で画面を見つめていて、かっこいいな…って、目が離せなくなってしまった。
「…ん?」
「っ、あ…」
「ふふ…、どこ見てるの?ちゃんと画面観なきゃ」
「……っ…きたやま…」
だって、こんなに近くに座って…足なんて当たってるのに、意識しないなんてできないよ。
手を取って指を絡めてキュっと繋いで北山だけを見つめていると、フ…と静かに微笑まれる。
あ…その顔好き…。
「…俺の方がいいの?」
「っ…ぅん…」
羞恥を抑えて頷くと、繋いでいる反対の方の手が俺の後頭部に回り優しく引き寄せられる。
身体の力を抜いて身を委ねると、北山の顔が近くなって唇が触れ合う。
くちゅ…っと舌が中に入り絡み合う音がやけに大きく響いて、もう映画に集中できそうになかった。
もっともっととくっ付いて積極的に舌を絡めていると、背中をポンポン…と撫でられる。
それを合図に顔を離すと、北山は困ったように…でも優しく微笑んで、続き観よ?と促した。
俺が望んだ恋人らしい休日を、最後まで付き合ってくれようとしているのが伝わったから、体勢を戻してまた画面に目を向ける。
でも時折やっぱり物足りなくて北山をジッと見つめると、しょうがないなって甘い顔で笑いながらまた優しいキスをくれたんだ。
ベッドに入っても、夕方までずっと眠り続けた身体は眠気なんて当然襲ってこなくて、取り留めのない会話を楽しんでいた。
ちょっと喋り過ぎかなと黙ってみると、それからどうなったのと優しい目で促してくれるから、あ…喋っていていいんだって思えて続きを喋った。
聞いてほしかった事も大体話し終えると、今度は別の欲が湧き上がってくる。
昨日も抱かれたのに、芯がどんどん疼いてきて、北山の頬を包み込んでソノ気にさせるようなキスを仕掛けた。
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絢音(プロフ) - はっちみつさん» はっちみつさん、初めまして♪作者の北藤を愛でて下さりありがとうございます(^^)こちら現在連載中の「俺とお前のHUGKISS」へと続いておりますので、よければそちらもぜひ遊びにきて下さると嬉しいです♪今後も北藤は強く推していきたいと思います! (2019年7月29日 0時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
はっちみつ(プロフ) - はじめまして。こんなに素敵な北藤に出会えて感激してます。漢みっくんと可愛いたいPを今後も楽しみにしてます! (2019年7月28日 22時) (レス) id: 4caade0e16 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - さくらさん» さくらさん、初めまして♪日頃よりリピートして頂いているようで嬉しいです♪北藤はまだまだマイナーのようですが、北藤ちゃんの可愛さがもっと浸透すればいいのにと思う今日この頃です(^^)かわいい太輔さん、お届けできるよう頑張ります♪ (2019年7月26日 14時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
絢音(プロフ) - めぐさん» めぐさん、初めまして♪北藤の沼もハマってしまえば底無しなので、これからも細々と普及活動を行いつつ北藤ちゃんを愛でていきたいと思います!移行先でもまたお願いします(^^) (2019年7月26日 14時) (レス) id: f3e37fdd05 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - はじめまして。この作品の北藤が好きすぎて、いつも更新を楽しみに見させて頂いています(´-`)他の作品も何度も読み返してしまうほど好きです。私は北藤が好きなのですが、あまり北藤の小説を見つけないので嬉しいです!これからもかわいい藤ヶ谷くん楽しみにしてます! (2019年7月20日 23時) (レス) id: 3c1a22a277 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:絢音 | 作成日時:2019年6月15日 17時