第68話 ページ24
ドカンッ
大きな爆発音がしたと思えば、洞窟の天井が崩れ落ちてくる。
中原は、異能を発動させ、自分と太宰の重力操作をする。
自分たちの身体が一気に軽くなったのを感じてから、二人は後ろに飛ぶ。
砂埃が彼らの姿を消した。
「アハハッアハハハハ!!!死 んだ!死 んだわ!!」
しばらくして、砂埃が晴れた。
太宰と、中原は所々傷を負って、地に膝をつきながらも、生きていた。
中原の腕に抱えられていた、Aがゆっくりと目を開ける。
「A、、?」
中原の手をすり抜けるようにして立ったAに、首をかしげる。
Aの憎しみのような色を写している目の先には、譲羽がいた。
「中也!!Aをいかせるな、!」
太宰の叫びも虚しく、中原の手は空を切る。
太宰たちをふり返り、Aが手をかざすと、傷が消えていた。
しかし、その傷はすべてAに引き継がれている。
そして、またゆっくりと譲羽の方へ歩き出す。
「な、何よ。来ないで、!嫌!」
『《貴女は、異能を神代家に伝わる力と言い張って、この島に来た。そして、恭輔は、力が弱かったから、貴女はすぐに受け入れられた》』
「だから、何、!」
『《妾は、そこまでなら許しそうと思っていた。しかし、これは何だ?恭輔を殺 し。その娘まで手に掛けようとし、挙げ句の果てに、このような結末まで》』
「貴女、誰よ、!!」
『《妾かい?妾は、この島で最初に水神に、捧げられた供物さ。さぁ、水神がお怒りだ。喜べ。お前が最後さ。供物としての役割は》』
「嫌よ、!!いや!」
『《さて、娘からの最高のプレゼントをやろう》』
Aは、手を譲羽の頭にかざす。
『お母様なんて、死 んじゃえ』
Aが言ったと同時に、譲羽は倒れる。
そして息を引き取った。
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リア - こんにちは!読ませていただいてます!中也と治とのお昼寝の所が好きです!気がついたのですが・・・79話の「四回の探偵社に乗りこんじゃいますからね?」の「四回」は「4階」の気がします^^;確認よろしくお願いします! (2017年10月18日 16時) (レス) id: 9811c2c9c9 (このIDを非表示/違反報告)
きさら(プロフ) - 灰白さん» ご指摘ありがとうございます。確認してみたところ、話の流れは76話に繋がっているので、そのまま読んでいただけるとありがたいです^_^; (2016年10月11日 7時) (レス) id: a748eba6a2 (このIDを非表示/違反報告)
灰白 - 74話と75話同じではありませんか? (2016年10月11日 7時) (レス) id: 0dc59226cf (このIDを非表示/違反報告)
C.B.cat(プロフ) - お嬢さん» いえいえ!コメントありがとうございます。そうです!SIRE Nです。あのシリーズが好きで内容等、一部借りました^_^; (2016年7月26日 22時) (レス) id: a748eba6a2 (このIDを非表示/違反報告)
お嬢(プロフ) - 夜遅くに、スミマセン。元にしてあるホラーゲームとはSIRE N ですか?間違っていたらスミマセン。 (2016年7月26日 22時) (レス) id: d7c20e6975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:C.B.cat | 作成日時:2016年6月13日 15時