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「そ、そんな、人に見せるような写真じゃないから……!」
なんとかそれだけ言って、わたしは彼の横を
すり抜けるようにして、図書室をあとにした。
小走りで下駄箱に向かいながら、
わたしは心臓がドクドクと早鐘を打つように
鳴っているのを感じた。
さっき振り向いたとき、片寄涼太の横顔が
目の前にあった。
たぶん、わたしのスマホをのぞき込もうとして、
背の高い彼は腰を折るようにしていたんだろう。
彼がそばに来たことにも全然気づかなかった。
いつからああしていたんだろう。
わたし、変なことしてないよね?
ぶつぶつひとりごと言ってたりしてなかったかな?
あんなに近くにいたなんて……
わたし、汗くさかったりしてないよね。
話の途中でいなくなったりして、
へんなやつだと思われたかな。
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作者名:ゆーか | 作成日時:2017年10月16日 19時