片寄涼太 Stellar…涙 (ページ6)

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いろいろな思いがうかんできて、

なんだか心配になったけれど、

それらを振り払うように頭を横に振った。

きっと片寄涼太はなにも気にしてないんだから、

心配する必要なんてない。

わたしがどんな写真を撮ったのかってことに
興味があっただけ。

ちょっと男の子と接近したくらいで、こんなに動揺してしまう自分の不格好さが本当に嫌になってしまう。

夏「A！ちょうどよかった、一緒に帰ろ！」

下駄箱で靴をはきかえていると、後ろから

夏恋が抱きついてきた。

わたしはよろけそうになるのをこらえて

夏恋を受け止める。

「チア部終わったの？」

夏「終わったよ！今日はこれからの活動の話し合いだけだもん！」

「そっか」

微笑んでうなずき、靴をはきかえる夏恋を待った。

同じチア部の子たちが次々に現れて夏恋に声をかける。

晴「夏恋、もう帰るの？せっかくだから、カラオケ行こうよー！」

楓「振り付けの確認もしたいしさー、夏恋がいないと。」

わたしはそっとその場を離れて、外に出た。

ガラス張りのドア越しに、

チア部の仲間に囲まれている夏恋を見る。

夏恋は幼稚園のときからの幼馴染だ。