君だけを想ってる OS (ページ9)

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「わぁ、翔、見て見て。サメがいるよ」

「うわー。すごい迫力」

今日は日曜日

僕たちは先月出来たばかりの国内最大級とも呼ばれる水族館に来ている

次々に現れる海の生物に2人共テンションが上がりっぱなし

でもちょっと気になることが

「手は繋がなくてもいいんじゃ…」

待ち合わせしてからずっと僕の手を離さないんだけど

「いいじゃん。翔は嫌？」

「…嫌じゃないけど」

「じゃ、いいよね。ねぇ、あっちも見ようよ」

結局、こんな風に中山のペースになってしまう

それから館内をぐるっと見て歩いた後、フードコートでお昼ご飯を食べた

その後、トイレに行った中山がなかなか出てこなくて、待ちくたびれた僕は視線の先にあったおみやげ屋さんに入った

店内には、ぬいぐるみとかお菓子とか他にもたくさん

僕はキーホルダーの架かってる棚をゆっくりクルクルと回した

カニ、サメ、クジラ

こういうの見てると智くんを思い出す

智くんは海とか魚が好きだから

なんかお土産買って帰ろうかな

あ、このイルカいいかも

青色のガラス玉がついていて綺麗

智くん喜んでくれるかな