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「そっかぁ、残念。付き合った記念にデートしたかったなぁ」
ああ…
やっぱり勘違いしてる
「あのさ。僕、付き合ってないよ」
「え、だってＯＫ…」
「ＯＫなんてしてない。ちゃんと違うって言った」
「じゃあ、私のこと好きじゃないの？」
「好きとかよくわかんないよ。まだ小学生だし…友達だよ」
そう言って俯くと
「もういいっ」
走り去って行ってしまった
これって
僕が悪いの？
その日の帰り、家に着くと玄関に智くんの靴が脱ぎ捨ててあった
中学に入ってから帰宅時間が遅い智くんが、こんな早く帰って来てるなんてめずらしい
「智くん？」
シーンと静まり返ったリビングのドアを開けると
制服のままソファーに寝ている智くんがいた
「スカー」と寝息を立てながら気持ち良さそうに寝ている
そっと近づいてソファーの下の床に膝をついた
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作者名：りす | 作成日時：2019年5月14日 22時
