君だけを想ってる OS (ページ13)

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それから僕はお母さんの同級生の人達に挨拶をした

『あら～大きくなったわね』

『可愛い息子さんね』

なんて言われるのを愛想笑いでやり過ごす

途中、宴会に引きずりこまれそうになったけど何とかお母さんに助けて貰って脱出した

もう

みんな、お酒臭い

いつもより早めにお風呂入って髪を乾かすとダッシュで自分の部屋に閉じ籠った

今日はたくさん遊んだから何だか凄く眠い

まだ夜の８時過ぎだけど何だかこのまま眠れそうな気がした

案の定ウトウトして来て僕はそのまま眠りに落ちた

夜中

何か物音がしてパチっと目が覚める

「ん…」

ゴソゴソと体を動かすと

「ごめん、起こした？」

真っ暗な部屋に響く聞き覚えのある声

「え、さとし…くん？」

「うん。俺」

虚ろな目をゴシゴシ擦ると

暗がりの中に智くんがいた

「…どしたの？」

「今日、俺の部屋使えないから」

あ…

「そっか、智くんの部屋って同窓会の人達が使うんだよね」

「そう、迷惑すぎる」

「え、でも智くん今日友達の家に泊まるってお母さんが言ってたよ」

「何か泊まるの面倒だから帰ってきた」

そうなんだ

「だからさ、翔くん一緒に寝てよ。俺、自分の家なのに寝る場所無いし」

「ぷ。あはは」

何だかおかしくてツボにハマってしまった

「笑うなってー。このベッド俺が使おっと」

「あ、ダメー」

「はは、うそうそ。ね、翔くんもうちょっとそっちに寄って？」

優しいトーンの声で智君が言うから

「うん」

僕はゴソゴソと壁側に体を寄せた

智くんが入って来ると、当たり前だけどベッドのスペースが狭くなった