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七十三話 ページ33






「ハハッ、手前にだけだっての」

「そんな事云う性格じゃなかったでしょ中也??」



疑問符を大量に頭上に浮かべつつ、怪しんで其の瞳を見つめる。

……しかし、彼の眼差しは何処までも真剣だ。



「…前から薄らと思ってはいたんだけど……。中也、君、私の事__…。否やっぱ何でもない」

「云 え よ ! !」


耳を真っ赤にし、序に頬も薄く紅に染めた中也は帽子を深く被り直し後ろを向いた。あら照れちゃった。


回り込んで中也の正面へ行き、貌を近付ける。



「んふふ、まぁ今は訊かないでおくよ」

「…!……!!」


ニコーっと笑みを貼り付け中也の周りをうろうろする。

わなわなと震えていた彼だが、暫く経つと大きな溜め息をついて此方を見据えた。


「……今はまだ良いが。俺が堕としてやるまで待ってろよ、特に太宰なんかには気ィ付けろ」

「いつも思うけど何で皆治を引き合いに出してくるの?」

「……は?手前真逆…嘘だろ?」

「ん?」

「何であんなに判り易い青鯖には気付かずに俺には気付くんだよ……」

「え?…だって治は女性を好きになる感情なんて持って無さそうだし、あと好きな人できたとしても自分では気付かなさそうだよね」


私もどう捉えて良いのか迷いはしたが、アレは友人の範疇じゃないのかと思ってる。
 
だって、beast軸では友人一人(織田作)の為だけに死んだんだよ?
"友人"にあれだけの執着を見せてるんだし、治にとっての"スキナヒト"も"友人"も大して変わらないって捉えて善いと思うんだよね。



「いやアレは、…。…彼奴も彼奴で自覚は無さそうだったしな…。
まぁ気付かれない方が俺にとっちゃ得だから全然良いが」

「元相棒が云うんだからねぇ…もう一度考えてみようかな」

「考えなくて善いっての」

「えー」

「"えー"じゃねぇよ」


一区切りついた所でお互いに背を向ける。
気持ちとしては未だ話し足りないが、状況が状況だ。


「じゃあな、覚悟してろよ」

「割とすぐ会う事になると思うけどね。じゃ、また」


振り返る事なく歩み去る。


…そして中也、君またやってくれたね。

去り際に髪に口付け(キス)とかどこで覚えた?今度姐さん交えて話し合おうね。保護者会だ保護者会。

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Lara - 今日初めて見つけたんですけど好きすぎて一気に全話読んじゃいました!更新も気長に待っときまーす! (5月10日 21時) (レス) @page34 id: f21b034dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - ウゥ……き、気長に待ってますよぉぉッ! (2月21日 19時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 又、ツイステは私もクルーウェル先生が大好きなのでそう言って貰えてとっても嬉しかったです。これからもずっと、よんこいちさんの活動を応援しております。2回にわたり長々と失礼しました。 (2月4日 12時) (レス) id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。よんこいちさん、更新についてきちんと伝えて下さりありがとうございます。私は、作者さんが使命感などのザワザワとした気持ちを持った状態でいられることは、私も経験があるので不安です。できればふわっとした気持ちで楽に過ごして欲しいです。 (2月4日 12時) (レス) @page34 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
トッテン - 作者からを読ませていただきました!私も中々手が進まない時よくあって気持ちめっちゃわかります…。この作品大好きなので何年でも待ち続けます!!アニメのマルソーの場面めっちゃ好きでしてこの小説はギルド戦で終わりにするという感じでしょうか🤔 (1月28日 10時) (レス) @page34 id: e12076433d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんこいち | 作成日時:2023年8月18日 19時

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