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六十一話 ページ21






「……さて、ぼくはそろそろお暇するとします。
本当に久し振りに…純粋に人との会話を楽しめたこと、嬉しく思います」

「そりゃ光栄だね」

「おや、本心ですよ?」

「分かってるよ」



両者共立ち上がり、服に付いた草を軽く手で払う。



「それでは、また。……あぁ、序に連絡先を頂いても?」

「エッこの流れで?

 


 いいよ」

「ありがとうございます」



余談だが、ドストエフスキーは一人の携帯端末に自分の連絡先を捩じ込むという操作が可能だ。

というか、五分要らずでやってのけるだろう。

 
しかし、だ。瀬城のスマホは無駄に守りが固かった。

 
理由としては、森鴎外__というよりポートマフィア__への情報漏洩防止の為、という形で太宰は勿論のこと、スマホのセキュリティについて坂口や江戸川が全面協力した。


そんな化け物セキュリティなスマホは流石の魔人でも破る事が出来ず。こうして普通に訊いているのだ。

あとは__きちんと本人の了承を得た上でやり取りをしたい、という僅かな思いがあったからか。


「どうぞ」

「どーも」


戻ってきたスマホ画面を眺める瀬城。

LINEを開きドストエフスキーのものを探したところ、見つけた瞬間肩を震わせ俯いた。口は手で覆われている。


「(絶対初期アイコンとかだと思ったのに……!!鼠のい○すとやとか……!なんだよ可愛いかよ…!)」


その原因は上記の通りなのでもう何も云わないが。


ドストエフスキーはそんな瀬城を不思議そうに見つめた後、もう一度「では、また今度」と云うと颯爽と、優雅に、階段を降りて消えていった。





_____其の姿が完全に見えなくなった瞬間、瀬城は爆笑した。











(テスト前だったので更新全然出来ませんでした。そして明日からテスト開始なのでまた更新出来なくなるかもしれません。ただ、更新停止することは無いのでご安心を。)

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Lara - 今日初めて見つけたんですけど好きすぎて一気に全話読んじゃいました!更新も気長に待っときまーす! (5月10日 21時) (レス) @page34 id: f21b034dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ルウ(プロフ) - ウゥ……き、気長に待ってますよぉぉッ! (2月21日 19時) (レス) id: e1051b8db4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 又、ツイステは私もクルーウェル先生が大好きなのでそう言って貰えてとっても嬉しかったです。これからもずっと、よんこいちさんの活動を応援しております。2回にわたり長々と失礼しました。 (2月4日 12時) (レス) id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - コメント失礼します。よんこいちさん、更新についてきちんと伝えて下さりありがとうございます。私は、作者さんが使命感などのザワザワとした気持ちを持った状態でいられることは、私も経験があるので不安です。できればふわっとした気持ちで楽に過ごして欲しいです。 (2月4日 12時) (レス) @page34 id: 87bc4141db (このIDを非表示/違反報告)
トッテン - 作者からを読ませていただきました!私も中々手が進まない時よくあって気持ちめっちゃわかります…。この作品大好きなので何年でも待ち続けます!!アニメのマルソーの場面めっちゃ好きでしてこの小説はギルド戦で終わりにするという感じでしょうか🤔 (1月28日 10時) (レス) @page34 id: e12076433d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:よんこいち | 作成日時:2023年8月18日 19時

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