交差する世界＿＿原作軸 其の二【文豪ストレイドッグス】【呪術廻戦】

五十四話＿刺客＿ ページ13

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「＿＿初めまして。私は瀬城A。探偵社員の一隅だよ、宜しくね」

「私の名は泉鏡花。好きなものは兎と豆腐……と、クレープ。嫌いなものは犬と雷」

「そっかそっかぁ〜、じゃあ今度豆腐の美味しい店にでも行こうか」

「！」



翌日。通常通り出勤した私は此処で鏡花ちゃんと初対面を迎えた。


私が名乗った瞬間、引っかかることでもあったのか小首を傾げていたが、気にしない方向でいくらしい。自己紹介してくれた。


……姐さんが可愛がってた子だから、多分姐さん伝いに何かしら私の情報が流れてるんだろうけど……。

この前会った樋口ちゃんも私の存在は伝説だ、とか云ってたし…。いや本当に伝説って何……。



少し経つと周りにわらわらと人が集まってきた。

そしてあれよあれよと、流れるように女性陣により医務室に連れて行かれる鏡花ちゃん。

……成程、着せ替え人形にされるのか。頑張れ。



自分の机に向かい、腰を下ろす。書類をいくつか確認すると、パソコンに打ち込んでいく。



つい昨日に芥川君と敦君の派手な衝突があったからか、書類の量はいつもより少なかった。


手早くそれらを済ませ、今日は治もサボってるし私ものんびりしようかと思い社長に許可を取り、他の社員に一言入れて外に出た。








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赤煉瓦倉庫前のクレープ屋に立ち寄り一つ購入。実は一度食べてみたかった。


クレープの出来上がりを待つ間、他の人々を眺める。人間観察と云ったら伝わりやすいだろうか。


暇な時は大体こうして観察している。
…あ、勿論個人情報に踏み込む様なものまでは見ない。ただ、「親子連れか〜」だとか、そういうことを考えるだけで。

今日は天気も良いので人が多く、何となく街が賑やかだ。

今もどこかで銃声が鳴っているだなんて想像もつかない程に。



＿＿観察を止め、声を掛けられ渡されたクレープを見つめて何処で食べようかと悩む。

…が、直ぐにとある場所を思い出した為、その後毎度お馴染み瞬間移動で目的の場所へと向かった。

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