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怖かった。
頬を刺すような冷たい風が静かに吹く。
夜に浮かぶ月は煌々と輝いていた。
あんな言葉を残してこれから君と仲良くできるだろうか。
また冗談を言い合えるだろうか。
いや、無理に決まってる。
まだ酔いの残ったこの脳をどう動かしてもその答えは見つからない。
とりあえずコンビニに寄って水でも買ってから帰ろう。
サバンナ効果と言っただろうか。真夜中のコンビニに謎の安堵を覚えてしまった。
そこには珍しく祭りで売っているようなラムネがあった。
炭酸だったらこの酔いきった脳も覚ませるだろうと炭酸強めのラムネを買った。
家に帰ったらきっと君からの電話を取らなくちゃならなくなる。それに、どうしてもあの表情の意味を伺ってしまいたくなる。
夜中の公園は酷く静かで、昼間の子供達の声が嘘のよう。
超人気のブランコはいつもは子供たちに占領されてしまっているが、今は僕だけの特等席。
強く、ラムネのビー玉を押す。
｢失恋…なのかなぁ｣
炭酸の強いラムネは、涙の味がした。
渋々といったように自宅へと足を運ぶ。
少しだけ明るい、自分のマンションのエントランスが見えてきたころ。
薄く、人影が見えた。
｢えっ！？｣
その人物から四角い白いものが投げられる。
受け取るとそれは、僕が持っていたはずのモバイルバッテリー。
｢ぶるーく！！俺も好き！｣
｢は！？え…待って！どういうこと！？｣
届けられたのはきっと、忘れ物だけでは無かった。
───────
あとがき
更新かなり遅くなってしまいました。
ゴールデンウィークは課題と課題に追われていました。
この小説は大昔に書いたやつを手直ししたものなので多少接続部分とか諸々おかしいところがあります。
ごががびょうからの疲れだと思って見逃してください。
君が嫌う体温【krsm】→←しずかな夜になるだろう【brkr】
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アサギ(プロフ) - つくねさん» コメントありがとうございます！返信が遅れて申し訳ないです！言葉選びは自分でもかなり気を使っているので褒めて頂けてかなり嬉しいです。応援ありがとうございます！ (12月21日 23時) (
レス) id: e6d6a81c58 (このIDを非表示/違反報告)
つくね(プロフ) - 初コメ失礼します！言葉選びがどれも美しすぎませんか！？もう推しが尊すぎて悶えてました……！応援しています！！！ (11月6日 23時) (レス) id: 8fd93ec4db (このIDを非表示/違反報告)
奏<そう>(プロフ) - 絵が上手い…!!好きだ…嗚呼…(言葉にならない感動) (5月23日 20時) (レス) @page8 id: 4d184c9d16 (このIDを非表示/違反報告)
まりん - 遅くなってしまいすみません…！sm×knの方も最高でした…！リクエストお答えくださりありがとうございました！！😭これからも更新楽しみにしております…！ (2023年5月4日 12時) (レス) id: b747b8200d (このIDを非表示/違反報告)
アサギ(プロフ) - まりんさん» コメントありがとうございます。希望に添えてて良かったです！ちなみにですが『茜を飲み込んで、その後に』の続編(smkn)も書くつもりなので是非読んでください！ (2023年4月27日 23時) (レス) id: e6d6a81c58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサギ | 作成日時：2023年4月20日 21時
