第1話 ページ3
「月が綺麗ですね、黒死牟様」
「ああ…、そうだな…」
今日はまん丸なお月様
「綺麗だね、椿 お月様だよ」
肩に止まっている、小さな小鳥に話しかける
「糸乃…、それは…」
「はい黒死牟様、私の血鬼術でございます 」
「お前の術は面白い…、見ていて飽きない…」
「お褒めいただき光栄であります」
私の術は、私の半径三mを私の望む世界にすること
シンプルだが非常に強力、凶悪…
と鬼舞辻様が仰っていた
この子は、私が生み出した傀儡
「私は、これから用がある… お前はどうする、糸乃…」
「もちろん、あなたについて行きます」
「そうか…」
しばらく、黒死牟様の後を無言でついて行った
「黒死牟様、これは…」
「鬼殺隊が近くにいるな…」
そこには無残に転がった、同胞の骸
別にそれはなんとも思わない
ただ、
「鬼がいる、2体だ!」
「ここで滅する!」
黒死牟様に仇なす愚か者…
「黒死牟様、此処はこの糸乃にお任せ下さい 剣技の腕も上がりましたし、あなたに見てもらいたいのです」
「ふむ、承知した…」
「では…、血鬼術 血剣創造…」
4本の刀が、彼女周りに現れる
「なっ、何だこれは!」
「あなた達には、これで十分…」
そう言って1本の刀を手に取った
残りの三本の刀は消え
辺りは、静寂に包まれる
息を吸うできるだけたくさん
酸素を回せ、出来るだけ早く、たくさん
そして、その時が来る
「空の呼吸…」
「鬼がどうして!」
「弐の型 空の極地」
一瞬の出来事だった
彼女たちを囲っていた、隊士達の首が落ちるのは
無駄のない、美しき斬撃
「どうですか、黒死牟様」
「素晴らしい、やはりお前は見ていて飽きない…」
目を細めて、そうつぶやく彼
黒死牟様に褒められるのは凄く嬉しい
もっともっと強くなって彼に認められたい
私をあの日連れ出してくれた、あなたのために
いつの間にか、月は沈み陽は昇り始めようとしていた
「糸乃、行くぞ…」
「はい、黒死牟様」
今日は、あの日からちょうど二八百三十年前
それは
私がこの世界に絶望した日
それは
私が1度死んだ日
それは
私があなたに巡り会えた日
それは
私が鬼になった日
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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くり(プロフ) - 続きお願いします。めちゃくちゃ楽しみにしてます!! (2019年10月20日 22時) (レス) id: 8901526dce (このIDを非表示/違反報告)
もっ - 名前変更ができないバグが起きてます…対処お願いします。 (2019年10月11日 13時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Melt | 作成日時:2019年9月2日 21時