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「あ、いた。Aちゃん危ないよ!夜は鬼が出るんだから…刀も持ってないのに、早く家に戻るよ!」
「善逸!すごい、すごいよ!私絶対今日の特訓の時より早くなってた!ありがとう!」
私は堪らず善逸に抱きつく。
「ちょッ、あ、Aちゃん!?え、えぇ。?と、とりあえず中入ろ?」
「うん!」
その夜は久しぶりにぐっすりと寝れた気がした。
次の日。
「今日は山の昇り降り2往復だ。回数はいつもより少ない。速さを重視して特訓するんじゃぞ。」
「はい!」
私はその日ドキドキしていた。この感覚は初めての特訓以来かもしれない。今の自分から別の自分に変われるんじゃないかという期待。
よし。今日こそは師範をあっと驚かすタイムを出すぞ〜!
1時間後。
「ハァッ、はぁッ、はッ…ッきっつ…はぁ、はッ、はぁ.」
やっと1往復終わった。
きっつ、なにこれ…酸欠で頭働かないし……も、無理。
今までこれの4倍ぐらいやってこの状況だったのに。
でも、タイムは早くなってるッ、この調子で…!
私が再び足に力を入れようとした時上手く踏み込めず前に倒れてしまった。
「イッた、な、足…力入んない…」
私がどうやっても立てず混乱していると後ろから足音がして私のことを担いでくれた。
「まったくなにをしとるんじゃ!昨日の今日で1時間あの走り方をするとは!」
「……師範。」
師範は善逸に私が相談してきたことを聞いたらしい。
もしかしてと思い私の方へ様子を見に来たら案の定私が倒れており呆れたそうだ。
「体力はあるといっても1時間つねに全力で走ってどうする!ああ言うのはペース配分が大事なんじゃ!」
「師範…でも、私走るの速くなりましたよね…?」
そう聞くと師範に頭を叩かれる。
「反省の色がまったく見えんな…今日早く走れてもそれで明日鍛錬が出来なくなったら本末転倒だろう。」
「ぅ、ごめんなさい。」
痛いところをつかれ私は押し黙る。
次の日から少しずつペース配分ができるようになり2週間後には次の鍛錬に入れるようになった。
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大正コソコソ噂話!
獪岳は、ちょうどAちゃんが桑島さんのところに来る数日前に最終戦別に受かり任務へと出ているよ。
でもAちゃんは善逸や桑島さんに話を聞いて獪岳のことは知ってるんだって。
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リリィなモモ(プロフ) - まっちゃさん» そうなんですね!了解です!返信ありがとうございます! (9月18日 15時) (レス) id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - リリィなモモさん» レスが遅れて申し訳ないです…兄弟子さんは既に鬼殺隊に入っていて、善逸は16ページで鬼殺隊の最終選別に合格しました。 (9月18日 8時) (レス) @page16 id: c14969ce2c (このIDを非表示/違反報告)
リリィなモモ(プロフ) - これって善逸の桃先輩こと兄弟子はもう既に鬼殺隊に入ったあとの話ですか? (8月31日 15時) (レス) @page11 id: e604e437d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2023年6月12日 21時