校内革命【イナgo】 (ページ45)

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(狩屋side)

霧野先輩に殴られた頬がジンジンと痛む。
まさか殴られるとは思ってもいなかった。
薬峰さんに湿布を貼ってもらい、花月財閥の会社へと小数人ではあるが、向かった。

「ここが花月財閥...」
神「大きいな」
Ｓ「ここまで来たのはいいけどどうやって入るつもり？」
フ「一時的に柚奈ちゃんが会社全体にハッキングして会社全体の電気を落す、その時に乗じて中に侵入。一階の奥にある階段から四階まで一気に駆け上がる。そして四階の社長室に陽樹君が居るはずだから剣城君が背負って脱出！あとは基山さん達があの書類を警察に届け出して置いてくれれば丈夫なんだけど...」
「それならまかしといてって言ってたから大丈夫だと思う」
フ「じゃあもうすぐ来るよ、皆懐中電灯は持った？」
剣城「あぁ、持ってる」
フ「５...4...3...2...1...行くよ！」

フェイが言った瞬間、突然建物の電気が一斉に消えた。
俺達は運良く開いていた自動扉から建物の中に入る。

大人「こ、こら君達！！」

どこからともなく声が聞こえてきた。

Ｓ「フェイ！後は頼んだよ！」
フ「分かってる！」

ＳＡＲＵがそう言ってそこに立ち止まった。

フ「コッチだよ！」

フェイを見失わないように必死についていく。
螺旋階段を駆け上がり四階に着いた所で明かりがついた。

フ「くっ...急ごう！」

何事かと扉から出てきた大人達をすり抜けて、大きな扉へとたどり着いた。

フ「あそこ！あの一番大きな扉！！」

扉のドアノブを捻るが、開かない。

「？！鍵が閉まってる！」
剣「狩屋、どいてくれ」

剣城が扉を思いっきり蹴飛ばす。
重たそうな扉はギシッと言う音とともにドアノブが壊れた。もう一度剣城が蹴飛ばすと、扉が思いっきり開く。
中には手を後ろで縄に縛られた先輩が床に横たわっていた。
その隣には理知的な雰囲気を出しているハイヒールを履いた女性が立っている。そしてその部屋の中央には、貫禄(かんろく)のある中年の男がドッシリと椅子に座っている。

「先輩！」
フ「陽樹君！」
？「子どもにしてはよくやるな。藤崎、」
藤崎「承知いたしました」

藤崎と呼ばれた人物は一礼をすると、こっちに向かって蹴りを入れてきた。