【おそ松さん】六つ子と出会ったのは自称「死神悪魔」でした【マフィア松】 (ページ39)

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38話)全滅？拉致ページ39

A)さーて、全員全滅させたはいいけど…どうしますん？

おそ松)二、三人偉そうな奴捕まえとくかー、どこの奴らか知りたいし、どんな命令が下ってたか知りたいからな

A)おkおk、取り敢えず偉そうな奴探すぞ

カラ松)いや、その前に…お前一体…

A)面倒いから後にしてカラちゃん

カラ松)か、カラちゃ…

カラちゃんって呼び方可愛くね？(真顔)
取り敢えず息のある奴で偉そうな奴はっと…
見回した時に目の端に入る黒い車の集まり、

A)…あれ？あの車…誰か乗って…

油断したと感じた瞬間にはもう遅い。
黒いワンボックスカーがここだと言わんばかりに走り出す。
その先にはおそ松が一人。
それに気が付いたおそ松がその場から駆け出すが、時既に遅し。
おそ松の前に回り込み、車は急停車する。
窓から何かそのに投げ出された瞬間、爆発。
煙がそこらじゅうに巻き散られた。
煙幕とかふざけんなよッ！
回り込まれる前から走り出していた俺はおそ松のすぐ近くまで来ていた。
手を伸ばせば届く距離。
煙幕が貼られたすぐ後、誰かの呻き声がすぐ傍で聞こえた。大鎌を振って煙を振り払いながら一歩踏み出したその時、激痛と共に突然世界が暗転した。

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(おそ松side)

ガタガタと揺れる車の中。
手足を縛られ、猿ぐつわをされた最悪な状況下で目が覚めた。

おそ松)…っ

頭がズキズキと痛む。
すぐ横を見れば同じように手足を縛られ、未だ気絶しているAが目に入った。
同じように頭を殴られたようで、頭から少し血が出ている。
くっそ…油断した…！
前の方からはゲラゲラと笑う声が聞こえる。
ゆっくりと体を起こし、前の席をゆっくりと覗く。
車の中には黒い服の男が四人。内一人は運転手だ。
外から入れて車内と内通していないようなトランクで無かった事がまだ良かった。
チラリとAの方を見るが、起きる様子は全くと言っていいほどない。
窓の外は街中を走っているようで、たまに信号に引っかかり、停車する。
とにかく一松から縄抜けを常々させられていた事に感謝する。
手首の縄を素早く解いて、足に付けられた縄も外す。猿ぐつわを取り、次に走り出すのを待つ。
走り出したのを見て、縄を輪っか状にした物を二つ、後席に座っている男二人の首に素早く掛けて思いっきり絞まるよう引っ張った。