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その姿を見て、スタッフを涙を流す。
そして、どこからともなく拍手が鳴り響き観客のいないドームに響き渡った。

こうして、神崎Aのfirstライブは無事に終わった。


「お疲れ様」

『ありがとう〜』

衣装から私服へと着替えて楽屋のソファでぼーっと座る。
後ろで荷物をまとめているマネージャー。

「やりきった感あるわね」

『やりきったよ〜、疲れたあ』

「お疲れ様。明日は休みだからゆっくり休んで」

『やった、休みだ。やった』

「それから」

そこで何も言わなくなったマネージャーに不思議に思い、Aは振り向いた。

『なーに?』

「頑張ったAにプレゼント」

マネージャーが楽屋の扉を開けた。

『え、』

思わず立ち上がる。
止まったはずの涙がまた溢れそうになる。

『え、なんで』

Aの目線の先にいたのは、ピンク色の薔薇の花束を抱えた紫耀の姿。

「びっくりした?」

へへ、と笑う紫耀。

「車とってくるからね」

マネージャーはそう言って出ていった。

「A、」

ゆっくりとAに近づいて、すっと花束を差し出す。

『え、なんで…?』

「お疲れ様」

『あ、ありがと』

「すっごい可愛かった」

『見てたの?』

「当たり前じゃん!」

花束を受け取ったAを抱きしめる。

『ありがとう…』

抱きしめながら、Aの顔を覗き込む。

「泣いてると可愛い顔が台無しだよ?まあ可愛いけど」

『びっくりしてるの。これは嬉し涙』

「それならよかった」

ゆっくりとAの唇に重ねた。

『ん、』

「本当に可愛い」

『すごい、王子様みたい』

「そうだよ、俺はAだけの王子様だもん」

『でも紫耀はキングだから王様でしょ?』

「じゃあAは王女様だ」

.→←昔の話01



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作者名:たられば x他1人 | 作成日時:2020年10月19日 22時

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