Harry Potter ～side of slytherin～ (ページ15)

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episode11 ページ15

組み分けが終わると、先程まで空だったそれぞれのテーブルの上の皿に料理が出てきた。それも山のように。
もともと自分はそんなに食べる方ではない。味の濃そうなもの、油が多そうなものを避け、サラダや茹でた野菜等を皿に選びとる。二つほど隣の席ではドラコの子分の二人があまり行儀が良いとは言えないような食べ方をしていた。それを見て呆れつつもドラコは黙々と食べている。二つ先の席であっても、嫌なものは嫌だ。食べる気が失せた。すると、隣の席の黒髪の少年に声をかけられた。
ﾈﾛ｢…もう少し食べたらどうだ？｣
貴｢べつに…お腹減ってないし｣
ﾈﾛ｢ふぅん…あんた名前は？｣
貴｢組み分け聞いてなかった？A･ローウェン。君は？｣
ﾈﾛ｢ネロ･セルフォード。とりあえずこれだけは食べとけよ｣
ネロはそう言ってソーセージを２本、私の皿に無理やりおいた。

夕食が終わると校長であるアルバス･ダンブルドアが皆に注意事項を言った。
構内の森に入ってはいけないこと、授業の合間に魔法を使ってはいけないこと、そして、4階の右側の廊下に立ち入ってはいけないということ。

それが終わると１年生は監督生についてそれぞれの寮へ。途中、ハリーやエリシアとすれ違ったが気にしないでおく。
スリザリン寮の合言葉は『純血』。私はべつに純血主義じゃない。だからスリザリン生と気が合うとはおもってない。

監督生｢女子の部屋は左側、男子は右だ。ここは談話室｣
スリザリン寮は地下にある。地下と聞いて薄暗いジメジメしたところかと思っていたが、案外そうでもない。グリーンのライトに照らされた室内はとても綺麗だった。

夜中に目が覚めた。誰か起きているわけでもない。とても静かだ。ベットを抜け出し、談話室ヘいく。
やっとエリシアから離れられた…。
暖炉の前のソファーに座って一息つく。
そして今日の出来事を思い返す。
オリバンダーの店…。エリシアの杖はユニコーンのたてがみが入った杖だった。エリシアは自分の杖を持てたことに感激しているようだった…。決まるのに一番時間のかかったハリーは店主に何やらいろいろ言われていた。
私はというと迷うことなく決まった。店主もエリシアもハリーもだいぶ驚いていたけど。
母親の日記と一緒にしまってあった。おそらく父親の杖なのだろう。
とてもしっくり来たし、あの家で、こっそり魔法の練習をするのに使っていたからなれていたのだ。
明日からは授業が始まる。どのくらいまでセーブするかな…。