グスタフ ハイドリヒ【二度寝】 ページ7
『…よ…ます…グス…官！』
なんだ？うるせェな…
『お…てく…さ…！』
頭上から声が降ってくる。
力が小さすぐて良く分からないが心做しか揺すられている様な気もする。
…俺はまだ寝てたいんだがなァ
｢おいA、うるせェぞ…｣
『っあぅ…お、起こせって言ったの…指揮官じゃ無いですかぁ…』
そうだった様な気もする。
｢そうだったかァ？まァいいじゃねェか…｣
朝からの予定はあったか？と聞くと首を横に振るので無いのだろう。
｢じゃあまだ寝てて良いな、お前も寝てけ｣
そう言ってAを自分のベッドに引きずり込む。
『し、指揮官っ…ちか、近いですっ…』
泣きそうな顔をするA。
まァそんな顔も悪かァねェが…
｢いい加減慣れたらどうだ？もうお前を拾って一ヶ月は経つぞ？｣
『そ、そうは、申されましても…』
し、指揮官は体も大きいですし…と何やら口ごもっている。
コイツを引きずり込んだ事で温かさが増し再び眠気が襲ってくる。
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
アイツを拾った時の夢を見た。
戦場で毒を塗った短剣を持ち、俺を切り付けてきたA。
｢残念だったなァ、俺にそんなヌルい毒は効かねェ｣
そう言い放ち短剣を取り上げるとサッと血色を失った。
＿そしてすぐ様服を脱ぎ始めた。
大方しくじったら身体でも売ってその場をしのげ、とでも教えられたのだろう。
｢オイオイ、俺はガキに興味はねェぞ？｣
それでも脱ぐ事を止めねェコイツの首根っこを掴み持ち上げた。
｢良いか？お前は今この瞬間俺に負けた。そして捕虜になった。｣
｢服を着ろ、これは捕虜に対する命令だ｣
そうしてこいつはやっと口を開いた。
『捕虜、にしてどう、するの…どうせ殺され、る…』
『な、ら…今殺して…』
その目に光は、希望は無かった。
＿まるでどっかの誰かじゃねェか
｢殺すかどうかは俺が決める、ついて来い。｣
『でも…そしたら、アイツに殺される…』
｢なら俺の側を離れるな、俺の手の届く範囲はお前を殺させねェ｣
そう言うとコイツは目を丸くさせ驚いた。
守るなんて言われたのは初めてなんだろうな
『分かった…アナタに付いていく…アイツ、の元に居る…よりマシだと願う…』
｢アァ、そうだといいなァ？｣
｢俺はグスタフ、グスタフ ハイドリヒ指揮官だ｣
『…Aで、す』
＿アイツを拾ったのは何処か昔の俺と重ねたからだろうな。
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塩ビパイプ(プロフ) - チビ猫さん» わぁぁありがとうございます!!!塩飴用意しておきますね!!!頑張らせていただきます、よろしくお願いします!!! (2017年11月22日 21時) (
レス) id: 6e35826904 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫 - アダムの話で目から塩水が出て来ました…！作者様更新頑張ってください！ (2017年11月22日 19時) (レス) id: 23dfa612b9 (このIDを非表示/違反報告)
塩ビパイプ(プロフ) - 玲さん» リクエストありがとうございます(*´ч ` *)アダムの続き…了解です！腕によりをかけて書かせて頂きます…！ (2017年11月13日 22時) (レス) id: 6e35826904 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - とっても面白いです！いきなりですがアダムのお話の続きが読みたいです！更新頑張って下さい！応援してます！(○p>ω<)尸" ﾌﾚｰﾌﾚｰ☆ (2017年11月13日 21時) (レス) id: 58003ec546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩ビパイプ | 作成日時：2017年11月4日 15時
