41．愛情補給しに来ただけ ページ42
吸血鬼視点
顔を上げて、目が合って、私は考えてしまう。
もしこのままダークナイトの流れに身を任せていたら、
多分、もう後戻りできなくなってしまう。
フェニックスとの関係を…築けなくなってしまうかもしれない。
…でも…今は、ダークナイトの方がー
黒騎士「…なーんてね。」
「…ぇ？」
急に距離と手を離されてしまう。
どうしてなのか理解できないまま立ち尽くしてしまう。
あと少しで届きそうだったのに、今ではもうすっかり遠い場所に居るダークナイトは、
悪戯に笑みを浮かべていた。
「な、なんで…」
黒騎士「んー…なんでかって聞かれるとー…そうだなぁ…
好きな人に手を出すのは、なんだかまだ早い気がして。」
「…なにそれ…」
黒騎士「あ、それとも何ですか？さっきの続きをしてほしいって事ですか？」
「そ、そんな訳じゃ//」
黒騎士「ふはw顔赤くしちゃって。可愛いじゃないですか。」
否定出来なくて恥ずかしくなってしまい更に顔が熱くなるのがわかる。
黒騎士「さて、今日は定休日ですよね。俺も今日は休みなんですけど…どうします？」
「どうするって…何かドリンクでも出そうか？」
黒騎士「うーん…実は水分補給しに来たんですけどー………じゃあ愛情下さい。」
「はぁ！？」
黒騎士「ほら、ここに。」
と言ってダークナイトは自分の唇を指している。
「そ、それはダメ！」
焦ってダークナイトを店から追い出そうとする。
黒騎士「あーまだレシピ知らないのかぁ。」
「そ、そうじゃなくて！えっと、あの…」
出入り口に着くとダークナイトは急に振り返った。
chu♡
黒騎士「はいレシピ。」
「ふぇ…////」
黒騎士「間違っても他の人にはそのレシピ教えちゃダメですよ。」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
……………
なんかずるい！！！！！/////////←
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作者名：マフラー巻いた饅頭 | 作成日時：2022年3月25日 23時
