恋する！〈SnowMan〉

24 ページ24

.


ラ「あーーー！来たーーー！」
『ふふ、久しぶりだね』


なぜかあの日、私に懐いてくれたラウちゃんを筆頭にぞろぞろと集まって来てくれたみんな。



『すごく、すごくカッコ良かったです』
佐「にゃはは、嬉しいねぇ」
康「俺らもAちゃんすぐわかったで！」


最前列とは言えあんなに沢山のファンがいたらわからないかな？なんて思ったけど、全員がちゃんとファンサ？をしてくれた。


佐「あ！そう言えば、Aちゃんうちわ買わなかったの？」
『….え』
岩「たしかに、持ってなかったよね？」



…おい、佐久間さん。余計な事を…


『えーっと、その…』
渡「誰の、買ったの？」
『えーっと….』


…怖い。9人からの期待の視線が怖いよ。



『…あの…阿部さんです…』
深「はぁぁぁぁぁ、やっぱり…」
渡「ふはは、ふっかざまぁ！」
深「くそっ、翔太だって買ってもらえてねぇじゃん！」



うなだれるふっかさんを揶揄うみんなが面白くて、
ちょっと申し訳ないなとは思いながらも笑ってしまう。



阿「あ….のさ」
『っ、』



だから近づいて来た人に気付くわけもなく、急に掴まれた手に驚いて顔を見た。


『あ、阿部さん？！』
阿「あ、うん。…あのさ、今度さ…その…どっか出かけない？」



突然聞こえて来たその質問に、思わず顔が赤くなるのが自分でもわかる。



『え…と、私でいいんですか？』
阿「うん、Aちゃんがいい」
『じゃあ、お願いします』
阿「じゃ、また連絡するね」



それだけ言ってみんなの所に戻っていった阿部さん。実は阿部さんともちょくちょく連絡をとっている。
まぁ本当に、気まぐれで送ってくる程度なんだけど…ね。

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す