23 ページ23
.
ーーーーーーーーーーー
深「あ!Aちゃん!」
ライブも無事に終わり、帰ろうとしたその時に来た深澤さんからのLINE。
楽屋に行くなんてダメだな….とは思っていたんだけど、
深「ごめんねぇ〜、急に来てもらっちゃって」
どうしても、そう言ってくれた深澤さんの言葉に甘えて来てしまった。
『お疲れ様です!凄かったです、ライブ』
深「え〜、Aちゃんにそう言ってもらえるなんてうれしいなぁ」
まだライブの興奮が残ってるのか、なんだかいつもより上機嫌の深澤さんの後をついていく。
深「ねえねぇ、Aちゃん」
『なんですか?』
深「…今日のライブ感動した?」
『え?しましたよ、すごく』
じゃあさ、そこで言葉を濁した深澤さんの手が私の手にゆっくりと触れてギュッと力が込められた。
深「感動させたお礼に、お願い事聞いてくれない?」
『…へ?』
深「…だめ…かな?」
少し潤んだ深澤さんの目が私を捉えて、晒したくても晒せない。
深「俺の事、深澤さんって呼ぶのやめて」
『…そんな事でいいんですか?』
深「うん、それがいい』
どんなお願いかと身構えていたけど、そんな事なら容易い御用だ。と言っても、蓮以外の男の人を名前で呼ぶなんて久しぶりで少しだけ胸がドキドキする。
『えーっと…、じゃあ…辰哉君?』
深「っ、」
私なりに頑張って呼んだ名前を聞くと、深澤さんは握っていた手を離し顔を隠した。
深「…無理」
『えっ!すいません…』
深「違うそうじゃなくて…やっ…ふっかさんって呼ばれると思ったから」
あ…そういえばみんなふっかって呼んでたような…
手の間から少しだけ見える顔はちょっとだけ赤く染まっていて。…もしかして、照れてる?
『ふ、ふっかさん?』
深「いや…辰哉君が…いいかな?」
『た、…辰哉君?』
深「…うっ…やっぱふっかさんで…」
…なんか、可愛いなこの人。
年上なのに、全然そんな感じしないし。
『ふふ、じゃあふっかさんて呼びますね。』
深「…なに笑ってんのー」
『なんか…可愛いなって』
深「俺、2枚目キャラよ?」
『え…それは絶対嘘』
そんなくだらない会話をしていたらすぐ近くの部屋で聞こえて来たSnowManのみんなの声。
深「あ…ここ…」
『あ…はい!じゃあ、行きましょうか?』
深「ねえ、Aちゃん」
『へ?』
深「いつか…いつか辰哉君って呼んでね」
そう言ったふっかさんの顔はやっぱり少しだけ赤くなっていた。
1915人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
YUME(プロフ) - やまれんさん» コメントありがとうございます(*´∇`*)阿部ちゃん…恋愛下手になってもらいます(笑)移行先も作ったのでぜひ読んで見てください( ^∀^) (2020年9月15日 22時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
やまれん(プロフ) - 阿部ちゃん頑張れ!って思って見てます!今後も楽しみです!頑張ってください!! (2020年9月15日 14時) (レス) id: 2c35236124 (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - 翔太担さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです(*´∇`*)お話を移行しますので、そちらもぜひよろしくお願いします(^^) (2020年9月15日 14時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
翔太担 - 私もYUMEさんからコメントの返信が来ると凄く嬉しいです!!辰哉くんの「再会」は、そういう意味だったんですね。蓮くん、辰哉くん、あべちゃんとの今後の関係が楽しみです! (2020年9月15日 13時) (レス) id: 068f257b0f (このIDを非表示/違反報告)
YUME(プロフ) - 翔太担さん» いつもコメント頂きありがとうございます(*´∇`*)翔太担様がコメントくださると、あ!またくれた!と嬉しく思ってます( ^∀^)私もお話を書くモチベーションが皆様の声なので、こうやってコメントでお話ができるのが楽しくて仕方ないです(^^)これからも頑張ります! (2020年9月13日 23時) (レス) id: de8f33b569 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:YUME | 作成日時:2020年8月29日 1時