【ハイキュー!!】男装やめたらモテ期来た。 (ページ15)

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男装やめて14日目ページ15

『…まだ誠意が足りないって言うのかよ？』

月「違う。」

じゃあ何なんだよ!!訳のわからん奴め!!!

月島はカバンの中からノートを取り出し、端をちぎってその端キレに何かを書き出す。

月「はい。これ。」

『？何これ？』

渡されたのは電話番号とメールアドレスらしきものが書かれていた。

月「見て分かんないの？」

『分かるわ!!馬鹿にしてんのかよ!?』

月「だってキミ、頭悪そうｗｗｗ」

『はぁ!?』

腹立つ!!コイツ腹立つ!!!

月「それ、ちゃんと登録しといてよね。」

『何でだよ。』

月「ぶつかったお詫び。」

『へいへい。…もう行っていいか？』

月「時間ないの？」

まだ引き止める気かよ。

「おーい！Aー!!」

声をした方を見ると山形先輩が道路の向こう側で手を大きく振っていた。

チャンス!!

『部活の先輩来たから、俺行かないと。』

月「…そ。残念。」

なぜか不貞腐れたように言う月島。

『じゃーなー。月島！』

月島に背を向け、山形先輩の方へと行こうとした時だった。

グイッ

『うおっ!?つ、月島!?なにすんだよ!!』

月「言っとくケド、僕さ」

そう言いながら顔をズイズイ近づけてくる。

『つ、月島!?ちか、近いっ!!/////』

恥ずかしさと緊張でギュッと目をつぶる。

チュ

額に柔らかい感覚。

月「女だろうと男だろうと、欲しいものは意地でも手に入れるから。」

妖しげに笑う月島。

『…あ、ああ。/////』

月「それと、ちゃんとアドレス登録してよネ。」

『…』

月「もし、忘れたらー」

月島の指が俺の唇に触れる。

月「分かった？」

またもや妖しげに笑った。

『は、はい…////』

月「いい返事ダネ。」

そう言うと月島はスタスタと歩いて行ってしまった。

山「だ、大丈夫か!?A何かされてなかったか!?」

俺の事を心配してか山形先輩が走ってきた。

『うす…。大丈夫っす/////』

山「顔真っ赤だぞ!?まさか、殴られたとか!?」

本気で心配してくれる山形先輩。

けど、俺の耳にはほとんど入らずに右から左へと流れて行った。

俺の頭の中にあるのはただ一つ。

『…アドレス登録しねぇと。』

そう呟きながら俺は携帯を取り出した。