男装やめて92日目 ページ10
☆side白布☆
何も言わずにニコニコ笑って座るA。
俺は平静を装っているが、心臓は今にも飛び出しそうだ。
肩と肩が触れるほど近い距離にAがいる。
そんな事に緊張していた。
白「…はぁ…。」
緊張をほぐすために、ため息を1つおとした。
『けんじろー先輩!!』
すると、急にAに呼ばれた。
白「な、なんだよ…。」
Aは俺を真っ直ぐ見て言う。
『ため息は幸せが逃げちゃいますよ!!』
白「…。」
『ホントなんすよー!?』
俺が黙っていると、嘘だと思ったのか大きな声で言ってきた。
白「…それ、太一も同じこと言われた。」
『え!?それでもなお、ため息吐くんすか!?けんじろー先輩、幸せになりたくないんすか!?』
俺の発言にAは大慌て。
白「…幸せねぇ。なあ、A。」
『はい?』
俺はAにひとつの質問をする。
白「お前は、幸せか?」
そんな俺の質問に、Aは一瞬キョトンとしてから、笑って言う。
『当たり前っすよ!!俺、白鳥沢でバレーができてめちゃくちゃ幸せっす!!!!』
まるっきり本音の言葉。
月明かりを受けて笑うAは、本当に幸せそうだった。
白「単細胞は気楽でいいよな。」
『はぁぁぁぁ!?つとむと俺を一緒にしないで下さいよ!!!!』
白「どっちもどっちだろ。」
『うぬ…お、俺の方がまだ頭いいし…。』
白「お前、この前のテストボロボロだったろ。」
『あ、あれはたまたまっすよ…うう…。』
笑ったり、へこんだり。忙しいやつだな。
それでも、この生活が幸せだと笑う。
バレーに勉強に。色々精一杯やって。
幸せだと笑う。
そんなAが、たまらなく愛しい。
そんな愛しいAの傍にいれることが、たまらなく嬉しい。
白「…A。」
『はい?はっ!!ま、まさか…まだなんか言うきなんすか!?』
なあ、太一。俺、不幸せじゃないんじゃないよ。
白「月が…綺麗ですね。」
俺、幸せだ。
だから、もっと幸せになりたい。
Aの傍にもっといたい。
俺は夏目漱石の言葉を借りて、愛しいのAに告白をした。
『そうっすね!!』
それでもAは、月明かりを受けて笑った。
白「…まぁ、いいや。」
『な、なにがっすか!?』
分からなくてもいいよ。
いつかちゃんと、言ってやるから。
I LOVE YOUを。
ーーーーーーーー
けんじろぉぉぉ!!!!誕生日おめでとぉぉぉぉ!!!!
大好きだよ!愛してるよぉぉ!!!!
これからも、白鳥沢を頼んだぞぉぉぉぉぉ!!!!
218人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
naonao(プロフ) - 気になって夜しか眠れんです。 (2021年10月3日 4時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 続きおなしゃす (2021年10月3日 4時) (レス) @page26 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
Imoko(プロフ) - 無理のない程度に更新頑張ってください! (2021年8月20日 9時) (レス) id: cd79dbcbd3 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - 続きプリーズ (2021年8月12日 6時) (レス) id: c7b850bf22 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - 続きプリーズ (2021年8月7日 19時) (レス) id: c7b850bf22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あなざーいか | 作成日時:2017年4月6日 10時