男装やめて91日目 ページ9
☆side白布☆
白「…疲れた。」
川「ため息は幸せが逃げるぞー。」
俺の独り言に、太一が笑って返した。
白「幸せが逃げる…?今が幸せだったらだろ?」
川「幸せじゃ無いのかよ。」
そんな太一の言葉に考える。
俺は今、幸せか?
牛島さんに憧れ、白鳥沢に入った。
俺は他の人たちと違って推薦で入ってないから、勉強もしっかりしなくちゃいけない。
正直、他の高校生に比べたら忙し過ぎる。
周りから見たら、決して幸せには見えないだろう。
けど、
『美味しいです!!』
俺の向かい側で幸せそうに飯を頬張るA。
フワッと心が軽くなる。
俺が思うに、きっとこれが【幸せ】だ。
白「まぁ、不幸せじゃないよ。」
凄く小さな声で言った。
太一はAと話していたから、聞こえていなかったようだ。
Aが飯を食べ終わったので、牛島さん達は風呂に入ってくる事になった。
俺は、まだ少しやることがあるので、後に入ることにした。
白鳥沢部屋に戻り、学校からの課題を開く。
白「…ちょっと外出るか。」
慣れない東京だからか、いつもより疲れがひどい。
俺は、課題を始める前に気分転換しようと外を少し散歩することにした。
外は夜風が気持ちいい。
そのまましばらく歩く。
空には綺麗な満月が浮かんでいる。
白「月…か。」
今さっき開いた教科書に書いてあったことを思い出す。
【夏目漱石はI LOVE YOUを月が綺麗ですね。と、訳した。】
白「キザなことするよなぁ…。」
ぼんやりとそんなことを思った。
と、
『何してるんすか?けんじろー先輩。』
白「A…?」
不意に後ろからAの声がして振り向く。
そこには、月明かりを受けて微笑むAがいた。
『いや〜皆さん風呂入るって言ってたのに、けんじろー先輩が外歩いてるのが見えて…付いてきちゃいました!!』
白「お前なぁ…。」
俺は呆れたように言うが、内心はドキドキしていた。
Aと2人きりだから。
『何してるんすか?夜の散歩っすか?』
白「まあな。そんなところだ。」
俺が近くの段差に腰を下ろすと、Aも隣に座ってきた。
白「…なんで隣りにくんだよ。」
『いいじゃないっすか!!』
全く…こっちの気も知らないで。
文字数の関係で次行きます!!
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naonao(プロフ) - 気になって夜しか眠れんです。 (2021年10月3日 4時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 続きおなしゃす (2021年10月3日 4時) (レス) @page26 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
Imoko(プロフ) - 無理のない程度に更新頑張ってください! (2021年8月20日 9時) (レス) id: cd79dbcbd3 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - 続きプリーズ (2021年8月12日 6時) (レス) id: c7b850bf22 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - 続きプリーズ (2021年8月7日 19時) (レス) id: c7b850bf22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あなざーいか | 作成日時:2017年4月6日 10時