film45 身勝手 ページ46
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自分からキャプテンマークを奪い取り、正GKの源田を押しのけ、GKの立ち位置にいるにも関わらず、態度だけは傲慢な湿川に、万丈は我慢の限界だと言わんばかりに殴りかかろうとする。
しかし、大野はそいつに構うだけ無駄だと、ゴールの前に立ちはだかる。彼等にも、意地というものがある。DFとして、ゴールを守ろうと、成神、万丈も
覚悟を決めた。
｢正反対ね……今の雷門と｣
ベンチにもどったAが、静かな声で、嫌味をはけば、杏奈も思わず苦い顔で彼等を見つめる。
FWでない自分よりも小柄な日和のシュートでさえも、ビビって目を瞑り、頭を抱え座り込む湿川。
ゴールキーパーとして全く役に立っていない彼が足を引っ張っていることも災いし、万丈はシュートを真正面から受けて止めることになってしまう。
腫れ上がった頬が赤く痛々しくて、試合を見ていたつくしと杏奈も思わず｢可哀想……｣と言葉を漏らす。
「初得点、決めてやるぜ！」
こぼれ玉を拾った万作が、続けて容赦のないシュートを放つ。
「追加点を奪え！」
「さすがにしぶとい！」
道成、氷浦も、なかなかゴールを割らせない帝国に驚きながらも、しつこい程にシュートを放ち続ける。
もはや、サウンドバック状態の帝国学園に、Aは
苦虫を噛み潰したような顔で、唇を噛み締める。
今の彼女の心に浮かぶ感情は、優勢の雷門への喜び……では無く、敵への同情と目的を見失う味方への呆れと怒りだった。
「みんな、深追いしすぎ！」
｢さっさと、自分の持ち場に戻りなさいっ！！｣
見兼ねた明日人が注意を促すが、全く聞く耳を持たない雷門イレブン。Aも、思わず立ち上がると、拳をにぎりしめ、怒号を振りかざした。
「俺が決めてやるぜ！」
ようやくボールが目の前に転がり込み、意気込む小僧丸だったが、位置の間にか横から現れた剛陣が半ば強引にボールを奪い取った。
｢おいっ！｣
全く悪気のない剛陣に、小僧丸は驚いたように目を見開くと、反射的に文句を垂れる。
｢もう、無理だわ………｣
聞く耳を持たない味方、勝手過ぎるプレイ。
積もり積もったものは、怒りを通り越して、もはや呆れとなってしまった。
Aは、力ない声で呟くと、額に手を置き、抜け殻のようにベンチに座り込む。
結局。剛陣の放ったシュートは、大野の屈強な身体で受け止められ、全くの無意味となった。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
