film29 お願い ページ30
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仲良く手を繋ぎ、楽しそうに会話しているAとのりかが、微笑ましくて、後ろを歩いていた明日人は思わず笑みを零した。
安堵した表情で、2人の背中を見つめていると、急にAが此方の方に振り返った。
｢A？｣
突然、立ち止まったAの顔をのりかが、不思議そうにのぞき込む。
｢A、どうした？｣
ある1点を見つめたまま、動かないAに、明日人は、困惑した顔で、のりかと顔を見合わせると、彼女の肩に手を置き尋ねる。
｢やっぱり、見に来ていたのね。｣
｢？｣
まるで、そこに人でもいるかのように、急に1人で話し始めたAに、明日人とのりかは、不審に思いながらも、ゆっくりと後ろに振り返った。
｢気づいていたのか｣
｢貴方のゴーグルは、目立つからね。近くに座ってたから、すぐにわかったわ｣
振り返った先には、星章学園の制服に身を包んだ、鬼道が、ポケットに片手を入れ、参ったような笑みを浮かべながら、立っていた。
｢鬼道さん！？｣
Aが名前を呼ぶより先に、明日人とのりかは、打ち合わていたかのように、同時に叫んだ。
驚いて、金魚のように口をパクパクとさせている明日人とのりかのそばに、鬼道は歩み寄る。
｢稲森、海原。油断するな、帝国は強い。星章以上の実力を持っているだろう｣
眉を寄せながら、冷静な声で忠告する鬼道に、2人は唖然とするが、直ぐに我に返ると慌てて、はい！と返事をする。
憧れの先輩を前に緊張したのだろう。
硬い表情の2人だったが、鬼道なりのエールに気づいた瞬間、嬉しそうに笑みを浮かべた。
｢A、ちょっといいか｣
隣で微笑んでいるAに、鬼道が小声で囁くと、彼女は黙って頷き、2人に｢先に戻ってて｣と伝える。
空気を読んだのだろう。明日人が、鬼道に頭を下げ、のりかも彼の後を追うように、背中を向けた。
が、何を思ったのか、直ぐに振り返ると、素早くAの元に行き、彼女の肩に手を置いた。
｢のりかちゃん？どうしたの？｣
｢鬼道さん！Aは、本当に、本っ当に鈍いけど、どうかよろしくお願いします！｣
急に引き返したとおもえば、のりかの口からでた言葉の意味が理解出来ず、Aは、は？と、声を漏らし、怪訝そうに彼女を見つめる。
一方、鬼道は暫くの間、らしくもなく面食らったような顔をしていたが、至って真面目な顔ののりかに短く笑みを零すと、｢ああ、勿論だ｣と答えた。
(二人とも一体なんの話しをしているの？)
(お前はまだ分からなくていい)
((ほんとに鈍いな〜Aは))
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
