film2 嫉妬 ページ3
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心地よい沈黙が広がり、Aは安心したように瞳を閉じ、気持ちよさそうに鬼道におぶられている。
なるべくAに負担がかからないように、鬼道は細心の注意を払いながら、ゆっくりとベンチに歩いていく。
｢でも有人……水神矢くんと灰崎くんのこと睨んじゃダメだよ｣
｢気づいていたのか…｣
相変わらずよく周りのことに気がつくなと鬼道は、感心しながらも、意識が朦朧としていた彼女にも気づかれてしまうほど、感情が顔に出ていた自身に驚いてしまう。
｢2人は悪くないの。私が無理言って試合に出てただけだから……2人を怒らないで｣
｢ああ、分かっている。｣
鬼道が怒っているのは体調不良に気づいていながらも、自分に無理をさせてしまった水神矢と灰崎に対しての怒りだと思っているA。
(俺が怒っているのお前があまりに無防備で、他人と接触するからなんだがな)
そんな鬼道の胸内も知らず、Aは悲願するように泣きそうな顔で鬼道に言う。
何時になく弱々しい彼女に、余程無理をしていたのだろうと思い、心が痛みながら鬼道は答える。
そして、同時に何故彼女は幼い頃から自分のことに鈍感なのだろうかと不思議に思う。人のことには、不思議なほどよく気がつくのに。
｢鈍感なのだろうか……｣
鬼道が思わず呟けば、Aは｢何か言った？｣と問いかけるが、｢何でもない｣と言うとAはふーんと納得いかなそうに彼の顔を見下ろしながら言う。
そんな会話を交わしていると、ベンチにたどり着いた。Aは、鬼道の背中からゆっくりと降りると春奈と鬼道に支えてもらいながらベンチに腰を下ろした。
｢ありがとう、有人｣
｢気にするな｣
Aが、ふにゃりと笑えば鬼道は口元に笑みを浮かべると、彼女の頭を優しく撫で言う。
鬼道のゴツゴツとした、けれど安心するその手にAは気持ちよさそうに瞳を閉じる。
｢ふふっ何だか猫とご主人様みたい。｣
Aのタオルとドリンクを準備していた春奈は、微笑ましいその光景に思わず呟く。
しばらくの間、Aの頭を撫でていた鬼道だが、ベンチに天野と灰崎が戻ってきたため、ゆっくりとその手を離した。
Aは、名残惜しげに鬼道を見上げながら、ぼんやりと3人を見上げる。すると、頭にふわりとタオルが被せられた。
｢はい、Aちゃん！お疲れ様！｣
｢ありがとう音無ちゃん｣
春奈は、Aにドリンクを渡すと、天野にユニフォームを手渡す。
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シロナ(プロフ) - 愛音さん» リクエストありがとうございます！水神矢くんは、対王帝戦の前後で、雪乃ちゃんを精神的に支えます。絡みは、少し先のお話で予定しているので、お待ちいただければ幸いです！ (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
愛音(プロフ) - 水神矢成龍くんとの絡みをお願いします。 (2019年3月20日 21時) (レス) id: 95fbe585e8 (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - あんさん» あんさん、リクエストありがとうございます。鬼道さんとは、星章対王帝の試合で沢山絡ませる予定です！せっかくの幼なじみ設定なので、日常での絡みも増やしたいと思っています(*´艸`) (2019年3月20日 11時) (レス) id: 02fecad83b (このIDを非表示/違反報告)
あん - 鬼道さんとの絡みをお願いします。(￣^￣ゞ (2019年3月20日 10時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sirona | 作成日時：2019年2月28日 20時
