18話 ページ22
敦side
敦「申し訳ありません。集められた情報はこれだけで…。」
そう言って僕はできる限りを尽くして集めた島崎さんの情報を依頼人の男性に手渡した。
「これだけですか…。」
敦「できる限りの手を尽くしたんですが…。」
いくらガードが堅かったとはいえたったそれだけの情報しか取れなかったというのは探偵社として面目ない。
そう思い僕は少し俯く。
「素晴らしい!!!!!!!」
依頼主の男性が突然席を立ち大声で叫んだ。
「あれだけ評判のいい探偵社でもこれだけの情報しか出てこない!あんなにミステリアスな女性は見たことがない!面白い!ありがとうございます!ここからは自分で調べることにします。」
大きな声で捲し立てられ、ぼーっとしていると気づいたら男性は探偵社を後にしていた。
敦「あ、ありがとうございましたー…。」
貴方side
帰ったか?依頼主とかいう怪しい男は帰ったか?
私は依頼人の男がどう考えても怪しさマックスなので奥にある事務室に身を潜めていた。
『帰ったぽいな、よし早く仕事終わらせよう。そして帰ろう。』
そう意気込んで出ようとした時だった、
「ちょっと、島崎さーん。こーれ、やっといて。」
『え、』
そう皆さんお分かりの通りこの女こそ私に毎回毎回資料を渡してくる事務員である。
「じゃ、お願いねー」
『待ってよおばさん。私これやる何一言も言ってないんですけど。勝手に押し付けるんじゃねえよ。』
おっと、口が滑った。
まぁ、仕方ない反抗しとこう。うんうん。
「な!誰がおばさんよ!」
『若作りばれてますよ。あ、別に厚塗り化粧がいけないとは言ってないですよ。』
厚塗りはどう見てももうみんなにばれているけど。
『私色々やることあるのでこれで失礼しますね。』
「ちょっと、!!!」
そいつに資料を押し返した後事務室を出た。
何か後ろで騒いでいた気がするけどまぁ、気にしたら負け。
私は私の席について一言呟いた。
『さっさと仕事しよ…。』
そして缶のブラックコーヒーをぐびっと飲んでキーボードで入力していった。
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中二病メープル - 続きがめっちゃ気になる!頑張ってください!!! (12月3日 10時) (レス) @page25 id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
だちゃ(プロフ) - あおちゃんさん» 今作成中でそろそろ公開しますー!コメントありがとうございます! (2022年3月4日 22時) (レス) id: 6cadebb838 (このIDを非表示/違反報告)
あおちゃん - 病み感めっちゃ好きなんです!!更新待ってます!!頑張ってください! (2022年3月4日 17時) (レス) @page21 id: 04cb6cf63f (このIDを非表示/違反報告)
だちゃ(プロフ) - ムーくんさん» ありがとうございますー!!更新頑張ります! (2022年2月5日 10時) (レス) id: 6cadebb838 (このIDを非表示/違反報告)
ムーくん(プロフ) - すごくこう言う作品好きです!これからも更新頑張ってください!いつまでも応援しています! (2022年2月5日 0時) (レス) @page21 id: 69175d0f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だるち | 作成日時:2022年1月4日 23時