凪君との日常 ３ ページ5
３．
そろそろ昼休憩終わりの時間なので空になった袋やらを回収して撤収の準備をする
凪君はお決まりのゲーム
「‥‥‥」
「‥‥‥」
いつも思うけど、階段でやって態勢辛くないのかしら
凪君はこのなよなよとした雰囲気のわりに背が高い。いつもやる気なさそうに背を丸めがちにして歩いているのでわかりづらいが、これでも１９０�僂△襦�あるらしい
その彼が階段と言う限定的で狭い場所で縮こまってゲームをしているのは、‥‥‥なんというか、日陰者感がすごい。いや、言い過ぎかもしれないが、そんなところで無理してまでやるかとは思う。まぁ、彼は好きでやっているのが非常によくわかるので何も言わないけれど
‥‥そろそろ行かなければいけない時間だ
「凪君、授業」
「ん」
短く言って先導する。凪君は画面から目を離さないので
いつもはこんなことはやらないが‥‥疲れているのだろうか
軽く彼の制服をつまんで先導をするのは、真っ白な大型犬をを散歩させているような心地がして笑いそうになる
「もう教室の近くだよ」
暗にそろそろスマホをしまえと言う
「ん」
それにわかってるのかわかっていないのか判らない顔をして、さっきと寸分違わずの返事をする
凪君の持っているスマホから絶え間なく鳴る「バシュッ、バシュッ」という音からして今、良い所なのだろう
早めの移動をしていてよかった。まだ少し時間に余裕がある
「あー、死んだ」
それからほんの少しして、凪君が落胆の声を上げる。どうやら負けて？しまったらしい
「残念ねー」
「んー」
私の棒読みの言葉もスルーして、凪君は机に突っ伏す。飽きたのかすぐに授業があることを分かってるのか、はたまた眠くなったのか、スマホはポッケの中にしまった
「眠い‥‥」
眠くなったようだ
「寝る？」
「うん‥‥」
小っちゃい「うん」という言葉を最後に微かな寝息が聞こえ始める。この時ばかりは、毎回寝つきのよさに感心するものだ
なんて思ってると担当の教師が入ってきた。もはや慣れたもので、寝ている凪君を見ても――呆れと若干の苛立ちをにじませた目を向けながらも――何も言わない
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慣慣(プロフ) - ハッカ油さん» 更新の励みになります！有難う御座います！ (5月7日 11時) (
レス) id: 85e2cd63aa (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ油(プロフ) - 灯鶴ちゃん,めっっっちゃ好きです…!お話凄い面白いのでこれからも頑張ってください!! (5月6日 23時) (レス) id: ed28ee640c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2023年1月22日 0時
