凪君と嫉妬 ３ ページ36
３３．
「灯鶴が、俺のうち来るのはまあ、良いんだけどさ、
「うん。‥‥‥うん？」
てきとうな返事をしてうっかり頷いた灯鶴は衝撃でがくんと顎を支えていた腕がずり落ち、上体が傾いで階段から落ちそうになったが、反射で足に力を込めて転ばずに済んだ
灯鶴はみっともなく転びかけたにも関わらず、信じられないと極限まで見開かれた眼を凪に強く向けている
「は？」
「‥‥灯鶴ってさー、時々素に戻るよね」
「‥‥は？」
薄く微笑む凪
灯鶴は再びの衝撃的な発言にお口がぽっかーん
え、素って、なに‥‥。口が悪いって言いたいの？？
‥‥いや、微妙に口が悪いの出してたから素とか言われるのは百歩譲って見逃すとして、は？え、なにどういうこと。家まで見られるのは嫌だ的な発言してなかったけ？ 間輪はダメで私は良いってどういうこと？ ‥‥‥私もダメなんじゃないの？ え、盗聴器とか仕掛けて良いってこと？
言いたいこと、聞きたいことはたくさんあるが、なんとか心を静めて本当に大事なことを確認
「‥‥えーっと、知らないヒトっていいうのは“あの人”、間輪のことでいい？」
「うん」
「‥‥‥で、今、「
「‥‥うん。うん？」
‥‥あれ、今、首傾げなかった？ 凪君もよくわからないままに言ったってこと？‥‥なんかもうよくわからなくなってきたけど、この際よくわからないまま流されてもらいましょうか
「――凪君のおうちに出入りできるのは願ったり叶ったりで大歓迎だけど‥‥‥‥じゃ、盗聴器仕掛けて良い？」
「え、‥‥ダメ」
「‥‥じゃあ、カメラは」
「ダメに決まってるじゃん‥‥」
灯鶴、それストーカー‥というような目を向けてくる凪
一方、灯鶴はそれを
‥‥‥それじゃ、なんの意味もないじゃない。寮だって普通はお互い禁制なんだから。‥‥だけどまぁ、万一のために悪くないわね
にやりと見えるか見えないかぐらいの塩梅で薄く微笑んだ灯鶴は凪と向かい合うように座り直す
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慣慣(プロフ) - ハッカ油さん» 更新の励みになります！有難う御座います！ (5月7日 11時) (
レス) id: 85e2cd63aa (このIDを非表示/違反報告)
ハッカ油(プロフ) - 灯鶴ちゃん,めっっっちゃ好きです…!お話凄い面白いのでこれからも頑張ってください!! (5月6日 23時) (レス) id: ed28ee640c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2023年1月22日 0時
