みんなが気になってること ページ28
２７．
「さて、自己紹介も終わったし、今度は質問タ〜イム」
「質問か〜。３サイ「内緒〜」
ろくなことを言わない灰谷兄
「じゃあ、良いか？キリュー」
「どうぞ〜、カクチョー」
(まともそうな人が来た〜)
「一番最初の三途のアレ、どうやったんだ？」
「あ〜。蘭ちゃんも気になる〜」
「確かにな」
「オレには何が起きたのか正直、わからなかった。それこそ、三途が油断してやられたとしか‥‥」
「鶴蝶がそこまで言うなんて珍しいな」
「💢」
「‥‥‥」
(ふむふむ)
「お〜、お目が高い？
千夜ちゃんが油断してたのは正解〜」
「チッ」
掘り返されて春千夜は苛立っているらしい
「あれはね〜、縮地もどき。やり方はいたって単純
瞬きのタイミングをしっかり計って、目を閉じる瞬間、一気に近づいて、ドーンって感じ」
「「「「‥‥‥」」」」
「‥‥‥」
シーン
静まり返る会議室
沈黙を気にも留めず、霧璃歌は「千夜ちゃん、あんまり変わってなくて安心した〜」と呑気に笑う
その言葉を三途は鼻で笑った
「‥‥‥東卍時代、霧璃歌はよくあれを三途に仕掛けていた
霧璃歌はスピードがあるし、普通の女よりも力が強い。目を閉じた瞬間、一瞬で間合いに入られ、気付いたら倒されている。相手はなにが起きたか分からず混乱するだろうな
‥‥‥まあ、戦う時は気を付けろ、鶴蝶」
だんまりだったマンジローが口を開く。
(お〜、褒められた。長文だったね、頑張った！ マンジロー)
「‥‥つまり、気が付いたら倒されてるってことか」
「えぐ。カクチョー、お前大丈夫か〜？」
「‥‥‥」
「黙っちゃったよ、カクチョー」
わいわい、いろんな意味で盛り上がる室内
「千夜ちゃんはね〜昔、全然言う事聞かないじゃじゃ馬だったんだよ〜。だからつい、イライラしちゃってボコボコにすることが多くてね〜。つい、だよ？ ついつい
でも、半年もすれば落ち着いちゃってさ〜。だからつまんな‥‥鍛えるためによく仕掛けたんだ。縮地もどき〜」
「つまんないって言わなかったか？」
「三途、お前よく生きてたな‥‥」
「キリューちゃん、意外とパワフル‥」
目を伏せて霧璃歌は言う
「‥‥まったくホントに千夜ちゃんは噓つきだね」
「‥‥‥」
「でも最近全然、使ってなかったから上手くできて良かった〜」
「「「‥‥‥」」」
「他に質問は？」
「‥‥今日は、このくらいで。今度ゆっくり聞く」
「そ〜お？じゃ、終わり〜」
〈寒暖差の激しい会議室〉
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2022年8月16日 17時
