進まぬ話と自己紹介 ページ24
２３．
「あ、そういえば私、同じ高校だったんだよね〜。学年も灰谷竜胆と同じ」
「「え、マジ？」」
「‥‥そうだったのか？」
「そーなんだよ」
「高校、一緒だったのにまるで覚えられてないのな」
「‥‥高校、同じだったのか‥。でも全然お前みたいな奴いなかったぞ？」
「うんうん」
「そりゃ、そーじゃん。二人ともそんな学校来てなかったでしょ〜。会うわけないじゃ〜ん」
ま、私も全然行ってなかったしと霧璃歌はあっけからんと笑う
「って、竜胆と同い年ってキリューちゃん今、２７？ ボスの二個上なの？」
「そだよ」
「マジか」
「見えね〜」
「キリューちゃん、小っちゃいってよく言われねぇ？あと、年齢より若く見えるとか」
「ん、よく言われるよ〜。私、身長１６３なのに〜
そりゃ、君たちみたいな体格良い人に比べたら背は低いけどさ〜。女子の中じゃ、平均。むしろ、高い方だよ〜」
「意外とあるんだな」(マイキーより上か)
「‥‥‥」
(心外だよね〜
あ、マンジローご機嫌ナナメ)
どうやら今でも、霧璃歌のほうが身長が高いことに不満を覚えてるみたいだ
「マジか〜、合法ロリじゃん
ほらほら、その汚いピンクから降りて、おにーさんのとこにおいでー。可愛がってあげよう〜」
自分の膝をポンポンと叩き、手招きする灰谷蘭
「兄ちゃん‥‥‥やめろ」
心底嫌そうな声を出す灰谷竜胆
「字面だけみたら、キモいオッサンだな」
「はぁ」
霧璃歌は今も変わらず、気絶した春千夜の上に座っている
「ん、遠慮しとくよ〜灰谷兄。意外と千夜ちゃんに座るのもいい感じなんだよ〜」
「‥‥‥あれ、めっちゃ適当な感じで呼ばれたんだけど‥‥」
「ドンマイ、兄ちゃん」
「断るのはいいが、言ってることは割とえげつないな‥」
「‥‥霧璃歌、一部だけだが灰谷の言うとおりだ。ちゃんとしたとこで座れ。こっちのほうが柔らかいぞ」
ボフボフと空いている隣の椅子を叩くマンジロー
「ん〜、マンジローが言うなら。仕方ないな〜」
そう言ってとことこ歩き、霧璃歌が座ったのはマンジローが示した通りすぐ隣の席
「(ヤク中の席だけど、ま、いいか。キリューちゃんの方がいい)」
「おー、確かにふわふわ」
気に入ったのか、椅子にのったままくるくると回りはじめる霧璃歌
「「「「(反応が子供‥‥)」」」」
〈子供？な霧璃歌〉
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2022年8月16日 17時
