修羅場と付いていけない展開 ５ ページ21
２０．
「はあー‥‥
ねぇ、千夜。‥‥‥君、
「‥‥テ゛メエェ〜‥‥！！」
「オレらにブーメランじゃね?」
「‥‥耳が痛い」
「‥‥久しぶりに鍛えよっかな‥」
地の底から吐き出すような声を出す千夜
「‥‥‥昔だったらあれぐらいかわせてたと思うんだけどな〜、“縮地もどき”
もしかして“ボク”のこと、忘れちゃったかい？」
「オレが忘れるわけねえだろ！ 高千穂！！ ぶっ殺す！！」
まだ喉が苦しいのかクッソ低い声を出し、私の下でぶるぶる怒りに震える千夜ちゃん
(うん、面白くなってきた)
「うんうん、覚えててくれて何よりだよ〜、千夜ちゃん。積もる話もたくさんあるんだけどね〜
まず、そういうことは起き上がって言ってくれないかな？」
「💢‥ッ、ああぁ〜！、高千穂ッ、ぶっ殺〜〜す！！」
「絶ッッ対ェ、ぶっ殺す!!!」
「ヤク中、キレた」
「前からだろ」
突如として大声を上げ、私を殺す殺す連呼する千夜。うん、起き上がんないのね
私の攻撃を受けても、これだけ元気なのはいいことだ
でも、うるさすぎる
「うるさい」 ドスッ
フラッと千夜から立ち上がり、頭に蹴りいれて―脳を揺らし―気絶させる
( よし )
そして気絶した千夜ちゃんの上に座りなおす。‥‥なつかしい
絶対あれ、今朝のヒス長と同じくらい声量あったと思う
ひゅ〜と口笛を吹き、けらけらと灰谷兄弟は笑う
「えげつな〜」
「えげつない」
「クソうるさかった」
キーンとなっている九井
「「「‥‥‥‥」」」
ポカーンとなっている鶴モチ
呆れ通り越してもはや、無関心のマンジロー
とりあえず、うるさくなくなった
・・・・・・・
気絶して倒れ伏す春千夜
その上に気にした様子なく座る霧璃歌
けらけら笑ったままの灰谷兄
呆れる灰谷弟
こめかみを抑えるココ
お口あんぐりのカクモチ
我関せずでたい焼きをほおばるマンジロー
割とカオスな会議室
霧璃歌はマンジロー、まだたい焼き食べてたの？と全然関係ないことを考えてる
「とういうことで」
「「とういうことで？」」
首をかしげる髪色の派手な二人。一人は先ほど春千夜に足元を撃たれた人だ
(似てる。兄弟かな？ともかく、良い反応です。グッド)
「初めましてかな、梵天の皆サン？」
〈哀れな千夜ちゃん〉
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革ベルト
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あずきいろ
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作者名：潮見 不可 | 作成日時：2022年8月16日 17時
