確信 ページ13
そう言って優しく微笑むトントンさんに生前の兄の面影を感じた。
あぁ…やはりそうだ…どこかで感じていたこの違和感…
兄と瓜二つのパラレルワールドから来たトントンさん。
ショッピングセンターで出会ったシャオロンさんたちのそっくりさん。いや、シャオロンさんたち
兄とトントンさんは同一人物だ。それは、疑いようのない事実。
パラレルワールドというのもあり、多少の性格や趣味の違いはあるだろうが、それでも同一人物なのだろう。
…すとんっと心のとっかかりが取れた気がした。
「？Aさん？」
私が答えなかったのが不安に感じたのか覗き込むようにこちらを見るトントンさん。
『あ、すみません…嬉しいです。皆さんに大事だと言っていただけて』
少し笑みを浮かべてそう言うとトントンさんは大きく目を見開いた。かと思うとすくっと立ち上がる。
『…？トントン、さん？あの…？どうしました…？』
「……い、いや、何もないねん…うん…」
「あー！トントンさんがAさんといちゃついとる！！」
「ばっ！！？チーノお前余計なこと言うな！！」
トントンさんの反応に疑問を感じているとチーノさんが大袈裟に指差しながらそう言った。
慌てたようにトントンさんがチーノさんの頭を殴る。
心なしか少し顔が赤いような…？いや、気のせいか
「なんやと！！？今度はトントンか！！あかんって！！Aはあかん！！」
「せやぞトントンこんなやつに惚れたって意味な…いだっ！！何すんねん！」
『コネシマさんが失礼なこと言おうとしたからです！自己防衛！』
ぐぬぬと唸るコネシマさんを無視し、私は仕事の準備を始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 601人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壊(プロフ) - knさん…第一印象って、結構大事なんやで(遠い目) (2月16日 12時) (
レス) @page34 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
しおらーめん(プロフ) - パリフクさん» はぁ！！！そうですよね、つい終わりと書いてあったのでやめてしまったのかと思ってしまいました、、、、 (11月9日 18時) (レス) id: 4386bdb6b0 (このIDを非表示/違反報告)
パリフク(プロフ) - しおらーめんさん» コメントありがとうございます！リアルとの兼ね合いもあり更新頻度がひどく異なってしまっていて申し訳ない、少しずつ更新していく予定です！ (11月9日 11時) (レス) @page30 id: b24a8f7fb0 (このIDを非表示/違反報告)
しおらーめん(プロフ) - お、おわり、、、、なぜ、、、、なぜ、、、。無理しない程度でいいので新刊ください、、、、主様の作品無しでは生きられなくなりました､､､､､､ (11月5日 23時) (レス) @page30 id: 4386bdb6b0 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - パリフクさん» マンちゃんめっちゃ可愛い！！！！！ギャップきちゃぁあ！尊っ！！ (8月29日 16時) (レス) @page25 id: 3adc8ab666 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パリフク | 作成日時：2023年5月17日 3時
