第2話エーミール ページ9
次の日、エーミールは早速人狼の元へ足を運んだ。扉を開くと中には膝を抱え蹲る人狼の姿があった。
「おはようございます、よく眠れましたか？」
理解出来ていないだろうがなんだろうが挨拶をするのがこの男エーミールなのである。
人狼は大きな獣の耳で数回反応を示すとゆっくりと顔を上げた。
『……ぅあ』
「すみません寝てましたか？今日から私が貴方にここについてや他のことについて教えて差し上げますね」
人狼は首をひねり、数秒してこくりと頷いた。
エーミールはそんな人狼の頭を撫でると早速教え始めた。
「ではまず基本的な言語を教えますね私の真似をしてください。あー」
そう言ってエーミールは口をあける。人狼はじーっと見つめたまま微動だにしない。
「あーー」
『……？？？』
「うーん、難しかったのでしょうか？…」
『…あー』
人狼少女は言葉を話せる。怪しまれないよう不自然なく言葉を発した。エーミールは人狼が発した言葉に気づくと嬉しそうにする。
「そうですそうです！！上手ですね！賢い子なんでしょうね貴方は！」
優しい手つきで人狼の頭を撫で回す。人狼も満更では無いのかにこりと笑った。
「では、そのまま続けますね！次は……」
そんな調子で始まったエーミールの教育。人狼少女はそんなエーミールの教育を楽しんでいた。今まで1度たりとも教えてもらえなかった事を目の前の彼は教えてくれる。
化け物に知恵を付けさせればどれ程の脅威となるかも分かったその上で、だ。
エーミールは人狼の成長を心から喜んでいた。
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パリフク(プロフ) - シュークリームさん» 返信遅れて申し訳ございませんでした、コメントありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張っていきます！ (2021年7月10日 9時) (
レス) id: b24a8f7fb0 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム(プロフ) - 次のお話も楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年7月5日 19時) (レス) id: 85fdf7e712 (このIDを非表示/違反報告)
パリフク(プロフ) - しちにくさん» コメントありがとうございます！被ってましたか…！あまり被らないようにと思っていたのですが…申し訳ないです！ (2021年5月12日 0時) (レス) id: b24a8f7fb0 (このIDを非表示/違反報告)
しちにく(プロフ) - 設定の名前かくにしてたからカクって出た瞬間やったか？と思ったw (2021年5月7日 16時) (レス) id: 0435ffaf22 (このIDを非表示/違反報告)
パリフク(プロフ) - ぐりむ＿REISAさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: b24a8f7fb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パリフク | 作成日時：2020年9月13日 19時
