・ ページ6
「…っ……し、しか、し…彼女はまだ幼い様ですし、何より女の子です。だから、えっと…」
「エミさんの主張はそれだけなん？グルッペンがどこともしれないバイ菌持った人狼に噛まれた。この事実だけでうちの国民はそいつを×せ言うで」
オスマン相手に口で勝つのはほぼ不可能。そんな事誰もが分かっていた。何より賢いエーミールならなおさら、なによりも愚策であると分かっているはず
それでもエーミールは人狼をかばい続けた。
「彼女もきちんとした教育さえ受ければ普通の人間になれます！！彼女にも未来があるんです！なのに×すだなんて……」
「論点がズレてるで、そいつの未来なんて俺らにはなんの関係もない。今を見るんや」
何を言っても言い負かされる。勝てない……分かっていたことではあるが再度エーミールはそう感じた。
「ちょっと！グルッペン！！！待てや！！！」
バンッという音とともに再度現れた総統グルッペン。その片手には綺麗に包帯が巻かれていた。
「グルッペン！！大丈夫なんか？」
「心配するなゾム。俺はこの通りだ！そしてお前達その人狼を×すんじゃないゾ！」
幹部達は噛まれたせいで我が総統の頭が可笑しくなったのかと感じたそう。
しかしグルッペンは最初から狂っている。
「は…？悪いけどグルッペン。こいつは×すで？」
オスマンは拍子抜けし呆れたようにグルッペンに言った。
「なぜ×す？」
「あんたを、この国のトップを噛んだからや理由なんてそれで十分やろどんなバイ菌を持ってるか分からへん」
「ほう？しかしオスマン。俺はこの通り元気だ。バイ菌なんてもらっていないし怪我も数日すれば消える。あとだって残らないなのにその子を×すのか？」
「……当たり前やろ、あんた、噛まれたんやで？」
「だが俺は怒っていないし何より俺からその子に近寄って手を出したんだ。これは俺に非があるその子にはなんの罪も無いはずだ」
我々国の外交官は世界でも有名で彼に口で勝てる人間はいない、そう言われている彼だが唯一完敗した相手がいる
「つまりお前はたかが噛み傷くらいで生き物の命を奪おうとしたんだな」
「そ、れは……」
その男こそ、我々国総統グルッペンである。
「俺が許すと言っているんだ×すな、そう言っているのを聞けないというか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 220人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パリフク(プロフ) - シュークリームさん» 返信遅れて申し訳ございませんでした、コメントありがとうございます！なるべく早く更新できるように頑張っていきます！ (2021年7月10日 9時) (
レス) id: b24a8f7fb0 (このIDを非表示/違反報告)
シュークリーム(プロフ) - 次のお話も楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年7月5日 19時) (レス) id: 85fdf7e712 (このIDを非表示/違反報告)
パリフク(プロフ) - しちにくさん» コメントありがとうございます！被ってましたか…！あまり被らないようにと思っていたのですが…申し訳ないです！ (2021年5月12日 0時) (レス) id: b24a8f7fb0 (このIDを非表示/違反報告)
しちにく(プロフ) - 設定の名前かくにしてたからカクって出た瞬間やったか？と思ったw (2021年5月7日 16時) (レス) id: 0435ffaf22 (このIDを非表示/違反報告)
パリフク(プロフ) - ぐりむ＿REISAさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: b24a8f7fb0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パリフク | 作成日時：2020年9月13日 19時
