在り方 ページ12
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「え…？」
「確認だが、テメェの家は監 禁に近いことをしていたんだよな。」
「そうだね…。そんな感じだった」
「つまりだ。テメェは今ガキなんだよ。」
「が、ガキ？私が？」
私の過去の話をし終えると、静かに聞いていた
彼が話しだした。ガキって子どものことだよね？
私が、子ども？？どういうことだろう。
「あぁ、何も知らねぇガキだ。」
…彼は私を馬鹿にしているのかしら。
まぁ、意見は話を聞き終わってからね。
「監 禁も同然の環境で育って学校にも行って
なかったんじゃ世間のことは全然わかんねぇだろ？」
「…確かに初めて家の敷地外へ出た時は驚きの連続だった。」
ネオンの光がきらきらと眩しくて目眩をしてたっけ。
「だろ？この世はテメェの知らないことで溢れてる。
だからヴィランになるっつう選択肢だけじゃなく
他の選択肢だってある。
一つの見解だけじゃ視野も可能性も狭まる。
まずは、この世界について知っていくこと。
ヴィランに成り下がるのはそれからでも遅くねぇよ。」
シーン
「…凄いね、同い年とは思えないや。
私って本当に子ども、いやガキなんだなぁ。」
「ハッ、だから最初っからそう言ってんだろ。」
彼は小さく笑ってこちらを凝視する。
「俺と一緒に来い。いろんな世界を見せてやる。」
「・・・」
_____コンコンッ
「！」
_____ガチャ
「よう蝶蘭ちゃん、こいつをバーまで運ぶぞ。
リーダーが話すんだとさ。」
部屋に入ってきたのはMr.コンプレス。
爆豪君に視線を戻すと彼は未だ凝視したままだった。
彼が運ばれる様子を見て先程の言葉を思い出す。
_____俺と一緒に来い。いろんな世界を見せてやる。
彼なら…彼と一緒なら…
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作者名：rico | 作成日時：2022年7月6日 6時
