部活動紹介 ページ4
・桜SIDE
その後1年生は体育館に集まりステージ上には生徒会と皆さんが…
昨日は会長さんしか顔を見られなかったけど…
響「個性…豊かすぎない?」
桜「本当に…。え…えぇ?」
会長は昨日と同じく黒髪ストレートですが…
副会長と名乗る女性は真っ赤に染めた髪をドーナツのように両サイドにまとめている。
書記と名乗る男性はちょんまげで眉もそって扇を持っている。
会計と名乗る男性は前髪を目が隠れるほどの長さまで伸ばし、こけしを片手に持ってニヤニヤしている。
他にも生徒会役員と思われる人はスケバンだったり筋肉ムキムキだったりゴスロリだったりと
自由と個性を重んじる学校の代表としてこれほど相応しい人達はいるのだろうか。
蘭「皆さんこんにちは。生徒会長の尾曳蘭です。昨日はドキドキとワクワクで目が冴えて眠れなかった人も中にはいるでしょう。」
あ、全くそのとおりです。
会長は心を読めるのかな?
蘭「さてー本日は対面式と部活動紹介ということで、この学校には21もの部活動・同好会が存在します。これより紹介文の書かれたパンフレットを配布するのでどんなものがあるかご確認ください。」
会長がそう言うと役員の人たちが前から順に配り始めた。
役員「どーぞー。」
桜「ありがとうございます」
さてどんな部活があるのかな?
やっぱり高校生活を思いっきり楽しむためには何かしら熱中できる事があるといいよね。
運動はちょっと苦手だから文化部がいいかなぁ。
ペラペラとページを読み進めていくと気になる部活を見つけた。
『アニソン演奏会』
響「あ、成島さんもやっぱり気になる?」
桜「うん…軽音部とかとは違うみたい。どんな楽器奏者でも入部可能って…」
響「しかも部長が生徒会長だ!すげー。」
会長さんが?
ステージを見ると会長さんと目があった。
相変わらず綺麗だと思った。
自分のやりたいことを自身を持ってできて、それにちゃんと人がついてくる。
…私とは全然違う。
遠くかけ離れた存在。
何だか嫌だなぁ。
どんどん自分が、惨めに思えてきちゃう。
ルミ「...」
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rico | 作成日時:2022年4月30日 8時