74-凶悪レシプロバースト- ページ31
とは言っても、相手の個性はエンジン…。そんな簡単に避けられはしなかった。
とりあえず、鉄パイプをコンクリートから作って飯田からの攻撃を受け止めつつ、レシプロバーストに備えて靴を少しずつ変えていく。
「防戦一方じゃないかっ。対人戦ではあんなに派手な攻撃をしていたのにっ」
「お前とはまだ戦ったことがないからねぇっ。あんな派手にかましちゃ、隙が出来ちゃうでしょ！」
「隙なんてなくても…」
…！来るか！！
「俺は君に勝つ！！」
猛スピードで飯田が迫って来る。瞬時に靴を鋼鉄化し、靴底を変形させて地面にぶっ刺す。
が、間に合わなかった。
ガッと両肩を掴まれて、塩崎のように場外に向かって押される。でも、鋼鉄化した靴が重りになってるようで、速さは先ほどではない。速いことに変わりないけどっ。
でもこれは、ワンチャン…！
『おおおお！！？変形！場外寸前でなんとか止まった！！飯田はまだ押してるぞ！！？どーなってんだあああ！！？』
「この……っ！」
押されながらも、靴底を変形させて地面にぶっ刺し続けた。それプラス服も変形させて地面にぶっ刺す。
線ギリギリでなんとか止まる。このまま背負い投げしてもいいけど、それじゃ緑谷と被るからヤダ。
それに丁度今、飯田のエンジンがエンストを起こした。
「さて、これでもうスピードは出せない。どーする？」
「………っ」
靴を元に戻し、すぐさま飯田を押し倒す。飯田の顔の真横の地面に鉄パイプをガンッとぶつけ、ニヤッと笑ってみせる。
ッフ、決まった…！←
「……っ、参った…！」
「飯田くん降参！変形くんの勝利！！」
これで三回戦進出…。ちょっと危なかったな。俺は緑谷みたいに考えて動けないし、爆豪みたいに見てから動くのもできない。
俺は俺なりのやり方を、この種目の間に見つけたいもんだが…。
「………くそっ」
「………、飯田、」
「別に謝らなくていいさ。これが現実なんだから。でも、次戦う時は、こうはいかない」
「…！おう、いつでもかかってこい！」
今は、それよりも一位を目指す。模索しながらじゃ俺は動けない。自分の今の全力を出してから、これからの立ち回り方を考えよう。
みんな本気なんだ。俺だって、本気で挑んでいかないと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅じゃけ(プロフ) - 澪。さん» ありがとうございます！課題と更新頑張ります…(汗) (2017年8月26日 6時) (
レス) id: 0e38c6c478 (このIDを非表示/違反報告)
澪。(プロフ) - 続編おめでとうございます！！夏休みの宿題に追われるの、よく分かります………。更新待ってます！！ (2017年8月26日 1時) (レス) id: 256437f2ed (このIDを非表示/違反報告)
紅じゃけ(プロフ) - るいさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2017年8月19日 22時) (レス) id: 0e38c6c478 (このIDを非表示/違反報告)
るい - 続編おめでとうございます!!これからも応援します！ (2017年8月19日 9時) (レス) id: d9fa4136df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅じゃけ | 作成日時：2017年8月17日 20時
