真実 ページ21
二宮side
あの方がいなくなってから、部屋の空気が重かった
櫻「相葉君、９月１５日って、何？相葉君、何を知ってるの？」
相「９月１５日、その日Aの誕生日なんだよ。７年前の９月１５日、Aの１３歳の誕生日、俺らのハワイの企画で忙しかった進さんとあかりさんはいつもいろいろ手伝ってくれるAのために忙しくて寝てないのに誕生日プレゼントを買いに行ったんだ。だけどその帰りに、事故にあった・・・車の衝突事故だったらしい」
「えっ・・・」
相「そのあとすぐに病院に運ばれたらしいが、助からなかったそうだ・・・」
櫻「それって・・・」
相「そう、９月１５日はあいつの誕生日であり進さんとあかりさんの命日だ」
「そんな・・・」
相「あいつは１３歳で一人になった。だけどあいつはさみしさを振り切るために進さんとあかりさんの願いを受け継いだ。中学は今の社長が行かせてくれた私立に通ってたらしい、だけど高校に上がった時、CDの会社を継ぐより事務所に就職した方が願いを叶えやすいと思ったAは今の事務所に入った。そして俺らのマネになる前から関係者としてプロジェクトに参加してた。そしてもう一つ。俺らのCD会社の今の社長知ってるか？」
櫻「知らない、トップシークレットなんでしょ？」
「相葉さん・・・まさか・・・」
相「そう、流石ニノ。今の社長Aなんだ。父親と母親の会社も１８になった時に継いだ。
でも、この話も、俺らに迷惑がかかるといけないから、誰にも秘密にしていたらしい」
櫻「Aちゃん・・・。」
相「あいつ、ずっと一人で頑張ってきたんだよ。そのこと俺、結構昔から知ってたから何か力になれないかなって思って、あいつが高校行かずに就職するって聞いたときあいつに会って昔進さんにAが進さんの娘ってこと教えてもらってた子と話して仲よくしてたんだ」
櫻「そうなんだ・・・。俺ら何にも知らないで冷たくして・・・申し訳ないな・・・」
松「俺も・・・」
大「Aちゃん・・・。さみしくないのかな」
相「さみしいと思はないって前に言ってたけど、そんなことないと思うんだ。だけど、みんなが冷たくしてたことを怒ったりしてないしむしろそのまま信用してくれなくていいって言ってたから、明日あっても何もなかったように普通に接してほしい」
櫻「そうだね・・・」
「でも、俺らも何かできることないのかな・・・」
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作者名：nano-chi | 作成日時：2015年9月21日 20時
