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2026年って、大災害が起きると言われている年だよね。

なんでこんな直前に戻ってきちゃったんだろ
戻れた喜びと、これからの不安で感情はぐちゃぐちゃだった。


それから警察の人の指示に従い、検査や医師の問診を受けた。

まるでどこかの星からからやってきた宇宙人のような扱われ方に、みんな面食らい戸惑いが隠せなかった。


その後、警察に事情を聞かれる。
全て、伝えなきゃ。


「今年の冬、隕石が落ちて、みんな死んでしまうんです!私たちはその災害後の未来にいて、何もかも無くなり、ジャングルのようになった日本で生きてきました」

「未来、ですか」

「嘘みたいだけど、これが真実なんです。信じてください!」


こんな話受け入れられる訳もなく、怪訝な顔をされてしまう。

誰も信じてくれなければ、未来を変えられない。
でもこんな話、誰が取り合ってくれるんだろ。
自分で経験した事だけど、それはあまりに非現実的すぎて、誰にもわかってもらえないんじゃないかと焦燥感に駆られる。



そして警察によって、とうとう家族と引き合わされることになった。

駆け寄る人々、そこら中で泣き声が聞こえる。
あぁ、なんて微笑ましい光景だろう。


「A、A!」

「来て、くれたの?」


来ないと思っていたのに、父と母がそこにいた。
駆け寄ってきた二人は、初めて見るくらいに泣いていて、私の感情も揺さぶられる。


「当たり前でしょ!ずっと心配してた!」

「生きてたんだな、、良かった、、、」


あの事件以降、冷たく突き放し疎遠になっていた両親に強く抱きしめられ、子供のように声を出して泣いた。


「ごめんね、ずっと突っぱねて、連絡もしないで、あの時色々あって、それで、」

「いいの。生きてればそれでいい、それだけで嬉しいよ。会えて良かった、会いたかった」


生きて戻れたことに、改めて喜びを感じる。
辛かったけど、生き抜いて良かった。

ふと奥に萱島さんが部屋を出ていく姿が見えた。
両親に謝って後を追う。
せっかく戻ったのに、寂しくさせたくない。


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作者名: | 作成日時:2023年8月20日 22時

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