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みるみるうちに3人に囲まれて、行く手を塞がれる。
前に私を襲おうとした、向こうの車両の奴らだった。


「何よあんたたち!」

「離して!!」


叫び声に振り向くと、畑野先生が一人の男に捕まり必死に抵抗していた。
次の瞬間、玲奈さんが木でその男を殴り、走り出して行った。


「おい待て!」

「もういい!とりあえずこいつらだけでも連れてくぞ!」


まずい、このままじゃ二人とも、、

私は咄嗟にリーダーらしき男に飛びかかった。
タックルするような形で身体を掴み、何とか畑野先生が逃げるタイミングを作る。


「早く!走って!」

「ちょ、やめろ!おい追いかけろ!」


畑野先生がこっちを気にしながらも、何とか走り去って行ったのを見て、とりあえずは安心する。

二人の男が追いかけて行ったけど、何とか逃げ切って、、


「てめぇ!邪魔すんな!」


キレている様子のその男に、突き飛ばされて、思い切り顔を殴られた。

あ、やばい、
頭が揺れる。


地面に倒れるのと同時に、私は意識を手放した。



気がつくと、私たちの電車の中で、心配そうに顔を覗き込む、みなさんの姿が視界に入った。
奥には玲奈さんも見えて、胸を撫で下ろす。


「痛った、、」

「あぁ良かった、皆さんAさん意識戻りました!」


立花さんがみんなに呼びかけると同時に身体をあげると、目がまわる感覚がして頭を抱えた。


「いきなり起きんな、意識失ってんだから」

「そうよ。休まなきゃ」


萱島さんが少し怒った様子で、私を見ている。
立花さんや寺崎さんが看病してくれたみたいで、ゆっくり横にならせてくれた。


「畑野先生は?」

「探してる。その途中で倒れてるあんたも見つけて、ここに運んで来た」


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作者名: | 作成日時:2023年8月20日 22時

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