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着いたぞー、と肩が揺れる振動でぱちりと目を開けた。




「外は冷えるぞ、しっかり着込めよ」




そう言って後ろのシートからマフラーを引っ張ってグルグルッと巻きつける彼の事を寝ぼけ眼で見つめていると何だか幸せな気持ちになってニヤニヤが止まらなくなる。



「何だよ」って素っ気なくマフラーの端をぎゅっと縛るのは照れ隠しだと知ってる。



外灯の白い光が銀色の髪を照らすと瞬きするたびにキラキラと彼の睫毛が光る。

実弥は知ってるのかなその度に綺麗だなって私が思ってることを。





「ほらぁ、早くしろぉ」




低い声で急かす実弥の後を追いかけた。



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設定タグ：鬼滅の刃 , 不死川実弥
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作者名：ふゆ | 作成日時：2023年11月25日 18時

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