団子三兄弟

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貴久side






しげと手を繋いで向かった先は俺ら家族が常に愛用している近くのスーパー＆雑貨屋さん

ここなんでも揃うから兄ちゃんがめっちゃ好きなんだよね。

「えっとー、まず画用紙だな。」

白い画用紙が数枚入りになってるものを手に取る。
あとは…輪ゴムか。

緑「あ！」

「ん？」

お菓子棚を指さしてニコニコしているしげ
いやあ、こんな顔されたらダメとは言えないんだよな

「なにがいいの？」

そう言うとしげは顔がぱーっと明るくなって店内をぱたぱたと歩き回り始めた。

緑「にいにこれっ」

「んー？」


にこにこ顔で差し出してきたのはなんと梅の干しお菓子

「癖つよすぎだろ」

6歳児かよほんとに
全く誰に似たんだが

白い画用紙と大怪獣から差し出された梅のお菓子をカゴに入れてやっと輪ゴム探し開始。

耳が痛くならなそうな細いヤツがいいんだよねー

「あ、これいいじゃん」

安くてコスパ最強なやつはっけーん！
うち輪ゴム切れてたし量多いから兄ちゃんも喜ぶだろ

「よし！コンプリートだな」

緑「こんぷりーとだなっ」

チラッと時間を見るといい時間
なんならちょっとヤバイ

ささっと会計終わらせて帰ろっと。


「よし、しげ帰るぞ」

行きとおなじように手を繋いで来た道を戻る

緑「たかにいにっ」

「んー？」

緑「しげ、もちゅ」

大きくてまんまるの目線の先には俺が持ってる画用紙とかが入ってるビニール袋。

「これ、重いよ？」

緑「もちゅ！」

画用紙結構でかいからしげには重いだろうし、引きづられても困るんだけどなぁ

でも聞かなそうだから1回持たせてみることに。

「はい。引きづんなよ」

緑「んっ、」

頑張って小さな腕にビニール袋を下げようとしてるんだけど、どうも下に引きづるよねぇ

「しげ、下に引きづるからやっぱにいに持つね。」

緑「ふぇっ…」

今度はまんまるおめめに涙をためはじめた
え、これもしかして、なく…？

緑「ふぇぇぇぇっっっ」

「あぁぁぁ、ごめんっ…いや、ごめんじゃん、」

大洪水を起こしまくってるよ大怪獣さん。
こいつ全然泣き止まねえじゃんか
どーすんだよ、

「ご、ごめんな？
お菓子買ったから…家帰って食べよ？な？」

緑「ぶぇええええ‪泣」

「あぁぁ、」


あー、にいちゃーん、おれむりだーー。笑

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