団子三兄弟

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貴久side






ｶﾞﾁｬ

冷蔵庫を開けると、今朝兄ちゃんが作り置きしてくれたであろうおにぎりが4つ置いてあった。

「んーと、この2つがしげのか。」

よく見ると小さいおにぎりと大きいおにぎりがちょうど2つずつあった。

「しげ〜ご飯だよ〜」

さっそくミニカーを取り出して遊んでいるしげを椅子に座らせて手を合わせる。


「「いただきます」」


少しレンジで温めたおにぎりを頬張りながら考える。

「どーゆーシチュエーションがいいんだろ、」

兄ちゃんへのイタズラ好きな俺がやった脅かし方だともうネタ尽きたんだよなあ。

心霊系もやったし、去年のハロウィンでやったカボチャのやつもしげと被って脅かしたしな。


「にいに！おにさんいるっ」

突然しげが指をさしたのは、テレビの幼児向け番組の鬼のキャラクターだった。

「ほんとだ、鬼さんだね。」

鬼ねぇ、、

鬼…

…

「…鬼いいじゃんっ！」

鬼ならまだやったことない。節分で兄ちゃんが鬼の仮面を被って鬼役してた仮面はとってあるけど、今回はあえてそれを使わない。

「しげ、俺らの鬼作ろう。」

緑「しげのおにさん？」

「そう！それを被って、兄ちゃん脅かそう！」

緑「けいにぃに、おどかす！」


さすが俺の弟。いいアイディアくれるじゃんか。

そうと決まれば制作開始だな。


「「ごちそうさまでした」」


ご飯を食べ終わり、さっと洗い物をすませる。

緑「おにさんっおにさんっ」

こちらの大怪獣、ご機嫌がいいようです。

緑「おにさんはやくちゅくろっ！」

「わーかったわかった笑」


洗い物を終えて、必要な道具を確認した。

んー、画用紙と穴あけパンチ、輪ゴムとクレヨンさえあればいけるよな。
机の周りを漁ってると、穴あけパンチとクレヨンしかない。

「これは買い出しだな。」

今日は晴れ。散歩がてらに買い出しいきますか！

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