90.着せ替え人形 ページ10
『……とゆーか、何でそういうことを先に言っといてくれないんですかねぇ』
「いやぁ、面倒で」
『面倒で、じゃねーよ』
大きな溜め息を吐き、もう一口ケーキを頬張る。
……美味しい。
ちなみに、このケーキはしーちゃんの手作りです。
プロですね。
「Aちゃんはもう少し自分を大切にしないと。向こうに帰っても、またすぐに死んじゃうよ」
『……まあ、呪術師やってる時点で自分を大切になんて言ってられないですし。私は死んでもまた戻れるんですからちょっとくらい無理しても大丈夫ですよ』
「…Aちゃん。分かってるとは思うけど、死んでまた戻るっていうこの一連の流れで君はかなり代償払ってるんだ。こんな事を繰り返してたら君は＿＿」
『もう、分かりましたよ。話長いです、ケーキ食べさせてください』
「え、あ、ごめん……？」
少しシュンとしてしまった自称神様を横目に残りのケーキを食べる。
代償があることくらい分かってるし、自分を大切にしないといけない事も分かってるけど、それじゃやっていけないんだよなぁ、呪術界は。
「おねーちゃん！あのね、着て欲しい服があるの！」
『…服？』
「うん！この前ね、しーちゃんが作ってくれたんだけど、私達じゃちょっとブカブカなの！」
「……お嬢様、是非私の着せ替え人形になって下さいませ！」
『わあ、熱烈〜』
三つ子ちゃん達としーちゃんに迫られ、自称神様も奥からちらっと期待の目で見てくる。
……これ、断れないじゃん。
『…………一回だけだよ』
「本当ですか！？では、お嬢様こちらへ！！もう用意はしておりますので！！」
『絶対最初から着せるつもりだったよね！？』
しーちゃんにぐいっと手を引っ張られ連れて来られた小さな部屋。
そこには大量の服が並んでいた。
「んー、そうですねー。最初はこれなんてどうでしょうか？」
最初…？
私一回だけって言ったぞ？
しーちゃんが持っているのは、フリル多めのメイド服。
待て、なんでしーちゃんとお揃いなんだ。
「さあっ！お嬢様どうぞ！」
押し付けられたメイド服を渋々と着ました。
あんなキラキラした目で見られたら断れないよ…。
『……しーちゃん。恐ろしいくらい私にぴったりのサイズなんだが』
「勿論でございます！！Aお嬢様の為に作りましたので！！」
『ん？三つ子ちゃん達に作ったんじゃないの？』
「…………さあ？何のことでしょう？」
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小春日和 - すみません、なんでか残高になってるけど無視してください。……なんで残高なんだ？ (2023年2月20日 16時) (
レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - マリオットさん» コメントありがとうございます！タメ口で書くの苦手なのでこのまま敬語で書かせていただきます。全然ずうずうしくなんてないので是非先輩と呼んでください、めっちゃ喜びます。よかったら、マリオットさん残高の小説のタイトル教えて欲しいです！ (2023年2月20日 16時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 初コメ失礼します！一気読みしましたありがとうございます（？）学校休んで見てます！母にばれたらやばいです！私は小六ですが、呪術の小説書いてます！どうぞタメ口で､､､､､､私もよろしければタメ口で小春日和先輩と呼びたいです！ずうずうしくてすいません🙇 (2022年11月17日 13時) (レス) @page15 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - 雪さん» 私が壊した眼鏡って友達のなんです。しかも、その子の3回も壊してしまって…。私が借りた瞬間壊れたり、抱き付いたら壊れたり…。3回目なんて私が友達の近く通っただけで壊れたんです。……眼鏡に呪われてるのかな？ (2022年2月13日 10時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - 雪さん» 1話から一気に読んでくださったんですね！ありがとうございます！でも、夜更かしは駄目ですね…私は中ニなのに10時に寝てます。11時過ぎると睡魔がヤバいんです。 (2022年2月13日 10時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春日和 | 作成日時：2022年1月31日 6時
