88.呪いの言葉 ページ8
恵君の目が見開かれる。
その間抜けな表情に思わず吹き出してしまった。
そんな私を何やってんだコイツみたいな目で恵君が見てくる。
『ふふっ。…今日の恵君は表情筋がよく動くね』
「……いつも通りだ」
『照れてるねぇ』
恵君がずっと冷たい目で見てくる…。
ちょっと悲しいなぁ。
「っ…A!?」
『……ん?』
急に恵君の表情が変わった。
驚いた様なそんな表情。
私をガン見してる…ってことは、漸くお迎えが来たってことか。
腕を持ち上げて見てみると、腕が半透明になっていた。
時間がもう無いな…。
『……恵君、五条先生暫く荒れるかもだけど頑張ってね』
「……」
『それから、野薔薇ちゃんと仲良くね』
視界がまたぼやけてきた。
自分の声ですら聞こえにくい。
『………本当に、明日は晴れるといいですね』
ぽつりと頬に冷たい何かが落ちて来た。
それが雨なのかそれとも涙なのか分からないけど、私は恵君に微笑んだ。
『………またね』
この言葉は呪術師にとって呪いの言葉だ。
この言葉をどう受け取るかは恵君次第だけど。
意識が強く引っ張られる。
そっと目を閉じると体の感覚が無くなり意識が深く落ちていった。
_________
_____
「やあ、起きた?」
『まずは一発殴らせろ、クソ自称神』
ドゴッ
「ぐっ…!?Aちゃん……!?」
『あんた、どんだけ原作変えてるんですか!!少年院にあの呪霊居なかったですよね!?』
「ぃ、いやぁ、上司に言って……?」
『え、上司いるの?』
起きて早々腹が立つ顔が視界に入ってきたので、お腹に一発入れておきました。
ここに来るのはもう
やっぱり未だに慣れない。
『今回はどれくらいで帰れます?』
「すぐに帰れると思うよ。そろそろ君が死にそうだなぁーって思って用意してたから」
『……なんか結構複雑な気持ちになるんですけど』
「で、好きな人できた?」
『できる訳無いでしょう!?いきなり何ですか!?』
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小春日和 - すみません、なんでか残高になってるけど無視してください。……なんで残高なんだ? (2023年2月20日 16時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - マリオットさん» コメントありがとうございます!タメ口で書くの苦手なのでこのまま敬語で書かせていただきます。全然ずうずうしくなんてないので是非先輩と呼んでください、めっちゃ喜びます。よかったら、マリオットさん残高の小説のタイトル教えて欲しいです! (2023年2月20日 16時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - 初コメ失礼します!一気読みしましたありがとうございます(?)学校休んで見てます!母にばれたらやばいです!私は小六ですが、呪術の小説書いてます!どうぞタメ口で、、、、、、私もよろしければタメ口で小春日和先輩と呼びたいです!ずうずうしくてすいません🙇 (2022年11月17日 13時) (レス) @page15 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - 雪さん» 私が壊した眼鏡って友達のなんです。しかも、その子の3回も壊してしまって…。私が借りた瞬間壊れたり、抱き付いたら壊れたり…。3回目なんて私が友達の近く通っただけで壊れたんです。……眼鏡に呪われてるのかな? (2022年2月13日 10時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - 雪さん» 1話から一気に読んでくださったんですね!ありがとうございます!でも、夜更かしは駄目ですね…私は中ニなのに10時に寝てます。11時過ぎると睡魔がヤバいんです。 (2022年2月13日 10時) (レス) id: f0a1c41359 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小春日和 | 作成日時:2022年1月31日 6時