検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:863 hit

9,周りから見たら ページ9

__貴方Side__

「ないくん、」

「ん?」

「肩、濡れてるよ」

横をふと見ると、ないくんの肩が傘から出て、服の色を変えている。

「あ〜、いいの!帰ったらすぐに風呂入るし!」

「よくないよ、風邪引いちゃうから!」

半ば強引に傘をないくんの方へと押し戻す。
すると、ないくんがなにかを思いついたかのような顔をした。

「A!もっとこっち!」

「っん、、?!」

急に肩を引かれ、ないくんとの距離が一気に0センチ。

「さっ、流石に近い、、、//」

「まあまあ、これしかないし!」

「「…………」」

少し無言が続き、雨がアスファルトを打ち付ける音だけが耳を通っていく。

「あ、あのさ、」

沈黙を破ったのはないくんだった。隣に目線をやると、

「っ〜、、連絡先、聞いてもいい、?//」


そんなことを、耳まで赤くして尋ねてくる。


「もちろん(笑)生徒会のこともあるしね」

それからお互いの連絡先を交換して、他愛のない話をしながら駅へ向かって歩くと、ホームまではすぐだった。

「着いちゃった〜。A、駅から家までどのくらい?」

「?、歩いて15分くらいだけど、、」

そう答えると、ないくんは雫が滴って畳まれた傘を私の方へ突き出してくる。

「俺、駅からは兄貴が車で来てくれるから、貸す!濡れるでしょ?」

今日2回目の優しすぎるないくんの言葉に再度驚きながら、首を横に振った。

「流石に借りれないよ、、(笑)」

「いいからっ!!じゃないとここまで濡れなかった
意味ないし!」

傘の持ち手を握らされて、今日は甘えることに。
濡れて風邪とか引いたら、ないくんの優しさが無駄になると思ったから。

「今日だけ借りるね、。ごめんね、、」

「ん!いいよ!じゃあまた明日、連絡するね!」

「うん、ほんとに助かりました、ありがとう!」

それからないくんに手を振って別れ、電車で窓の外を眺めながら、今日あったことを振り返る。


___帰り道、周りから見たら、


どう見えてたんだろ、____

10,夜→←8,雨



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:いれいす , ないこ , 歌い手グループ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜 紅羽 | 作成日時:2022年10月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。