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さ「もう、それ
私のピールだよ。全部飲んだの？
まだ、半分はあったと思うけど、ねえ
大丈夫、生きてる？」
久々やったわ、そうそう、こんな感じ
ダメだ〜
気持ち悪いし、頭ガンガンする
皆な優しくて、本当にいい同僚に恵ま
れたな〜って、思ってたのにどうしよ
初っぱなから迷惑かけちゃう
どうしよう……吐いちゃうかも
辰「ばか、何突っ立ってるんだよ
早く来い！」
そう言って手を引っ張るのは辰くん
私……今、辰くんと手を繫いでるんだ
最後に辰くんと手を繋いだのは、何時
だったかな？
あまりに前すぎて思い出せない
小学生の時以来だよね。理由なんて
わからないけど、いつからか辰くんが
私の手を取ることをやめてしまったん
だ
でも、私じゃない女の子の手は、一杯
繋いてたんだろうな〜ズルイよ
それにね、辰くんの 手って、こんな
に大きいんだね
一般的には華奢な辰くんだけど、でも
肩幅とかちゃんとあって、今日の
スーツもとても似合ってるし、背も
こんなに高いんだ
私の手を引きながら、私の前を歩いて
行く後ろ姿をぼ〜っと見つめる
でもいつもはあんなに気持悪くて
頭もガンガンに痛いのに、段々と治ま
ってるのはどうしてなんだろう
ねえ、辰くん
辰くんがここにいる、それだけで
大丈夫って思えるのは、なんでなん
だろうね
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作者名：kakasi | 作成日時：2024年1月8日 20時
