カルエゴ先生には奥さんがいるようで

26 ページ26

「いらっしゃいAさん」

『ご無沙汰してますダリ先生』

「フェイレスちゃんもようこそバビルスへ」

「あうぅ！」

職員室で働く先生方は2人に目線を向ける

「Aさん相変わらず美人だなぁ」

「お子さんもちょー可愛い！」

「カルエゴ先生羨ましい…」

2人の人気にムスッとするカルエゴ

「ところで今日はどうされたんです？」

『この子が主人が帰らなくて泣き止まなかったのでちょっと顔を見に来ました』

私も会いたかったのでと話すA

それを聞いてカルエゴは嬉しそうにする

「ほんとはもっと構ってやりたいんだがこれから会議があって…」

『大丈夫よ、急に来てごめんなさいね』

「気にするな、じゃあまた後で」

そのまま他の先生方と一緒に職員室を後にしようとするとフェイレスが泣き出した

「うわぁーん！」

『あらあら、大丈夫よ〜』

「あー！やぁ〜！！」

『よしよし』





「パァパー！」

『まぁ！』

「「「え！？」」」

バサバザバサーっと驚きのあまり持っていた書類を全て落とすカルエゴ

「今…なん、て…」

「パァパ！パパァー！！」

間違いなくパパと何度も呼ぶフェイレスを抱きしめに行くカルエゴ

「ヒック！うぅ〜！」

「あぁ、パパだもう大丈夫だ」

ぎゅっとカルエゴの服を離さないフェイレスにチュッとおでこにキスをする

「すぐに戻るからな」

すると安心したようにスヤスヤ眠りについた

『ありがとうパパ』

「こちらこそ」

そうして再び会議に向かおうとするが

ロビン先生が

「Aさんにはチューしないんですか？」

「は？」

「奥さんにも行ってきますのチューしましょうよ！」

「貴様…」

「ロビン先生ストップストップ！」

「カルエゴ先生落ち着いて！」

慌ててカルエゴをなだめる先生たち

するとトントンとカルエゴの肩を叩くA

「どうした？」

『…』

「！？」

するとグイッとカルエゴの服を掴んで引き寄せるとAはカルエゴに顔を近づけて口にキスをした

「「「キャー！」」」

「な！？」

『頑張ってね！』

バイバーイと手を振り職員室を後にするA

「ヒュ〜ッ！やりますね奥様！」

「…粛に」

会議中はフェイレスにパパと呼ばせたこととAからのキスですこぶる機嫌が良いカルエゴであった

27→←25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す